出願番号 |
特願2007-341430 |
出願日 |
2007/12/28 |
出願人 |
学校法人産業医科大学 |
公開番号 |
特開2009-159869 |
公開日 |
2009/7/23 |
発明の名称 |
癌細胞増殖阻害方法、増殖阻害剤及びスクリーニング方法 |
技術分野 |
食品・バイオ、化学・薬品 |
機能 |
検査・検出、安全・福祉対策 |
適用製品 |
癌細胞増殖阻害剤、癌細胞増殖阻害方法、癌細胞増殖阻害活性を有する物質のスクリーニング方法 |
目的 |
癌の治療方法として、癌細胞で特異的に発現レベルが高く、細胞増殖を促進する分子を標的とする阻害剤が開発され、いわゆる分子標的治療が行われている。しかしながら、新しい分子標的の探索とそれに引きつづく創薬は、依然として、最も重要な研究課題である。そこで、有効で確実な癌細胞の増殖阻害方法、癌の治療に有効な癌細胞増殖阻害剤、癌の予防あるいは治療薬、癌細胞を検出する方法、癌の診断剤、ベクターおよび形質転換細胞、ならびに癌細胞増殖阻害活性を有する物質のスクリーニング方法を提供する。 |
効果 |
ZNF143の機能を阻害することを含む、癌細胞の増殖を阻害する方法;ZNF143に特異的なsiRNAのようなZNF143発現を抑制する等の機能阻害物質を有効成分として含有する癌細胞に対する特異性が高い優れた癌細胞増殖阻害剤(抗癌剤)等が提供でき、また癌細胞増殖阻害活性を有する物質のスクリーニング方法が提供される。ZNF143遺伝子はG2期チェックポイント機能阻害を強力におこすことが可能な、創薬の分子標的として理想的と考えられる。 |
技術概要
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ZNF143の機能を抑制する物質を含む剤が提供される。この物質を哺乳動物に投与し、ZNF143の機能を抑制することにより、この哺乳動物における癌細胞の増殖を阻害し、癌を予防または治療することができる。したがって、この剤は、癌細胞増殖阻害剤として、または癌の予防あるいは治療薬として有用である。また、組織における、ZNF143の発現レベルを測定すること、及びこの発現レベルに基づき、この組織中に癌細胞が含まれるか否かを判定することを含む、組織における癌細胞を検出する方法が提供される。また、ZNF143結合ヌクレオチド配列の下流にモニタリング遺伝子をコードするヌクレオチド配列が機能的に連結されたヌクレオチド配列を有するベクターが提供される。このベクターは、癌細胞の増殖阻害活性を有する物質のスクリーニング方法において有用である。そして、ZNF143の機能を抑制し得る物質を癌細胞の増殖を阻害し得る物質として選択することを含む、癌細胞増殖阻害活性を有する物質のスクリーニング方法が提供される。図は、ZNF143特異的siRNA導入細胞(前立腺癌PC3および肺癌細胞核A549)の増殖抑制を示す図である。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【試作】 |
許諾実績 |
【有】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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