出願番号 |
特願2010-234270 |
出願日 |
2010/10/19 |
出願人 |
国立大学法人佐賀大学 |
公開番号 |
特開2011-103877 |
公開日 |
2011/6/2 |
登録番号 |
特許第5172930号 |
特許権者 |
国立大学法人佐賀大学 |
発明の名称 |
高粘性培養液の粘性低下方法 |
技術分野 |
食品・バイオ、有機材料 |
機能 |
材料・素材の製造、安全・福祉対策、食品・飲料の製造 |
適用製品 |
多糖含有培養液、高粘性培養液の粘性低下方法、加圧加温により粘性を低下させたβグルカン、発酵法で作られたβグルカン含有高粘性培養液の粘性低下方法 |
目的 |
黒酵母Aureobasidium属が生産する(1,3)(1,6)-βグルカンは、凝集剤、食品改質剤、整腸剤等として用いられるが、この多糖を含む培養液は、高粘度で、最適な粘度が得られず、このまま凝集剤、食品改質剤、整腸剤、制癌剤等に使用しても用途が限られている。このために酵素による分解、超音波による糖鎖切断を試みられたが、何れも失敗に終わっている。そこで、発酵法で作られた(1,3)(1,6)-βグルカンを含有する高粘性培養液の粘性低下方法、及び、その方法で製造された多糖含有培養液を提供する。 |
効果 |
この方法により、発酵法で作られた高粘性培養液の粘性を低下させることができた。また、発酵法で作られた培養液中の菌や発酵残渣を容易に除去でき、培養液の濃縮操作あるいは濾過操作が簡潔になった。 |
技術概要
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黒酵母Aureobasidium属が生産する(1,3)(1,6)-βグルカンを含有する高粘性培養液の粘度を低下させる方法において、この高粘性培養液を加熱処理し、濾過することにより、粘性を低下させる高粘性培養液の粘性低下方法が提供される。この加熱処理前に凝集剤を加えて撹拌混合して濾過することで、培養液中に含まれる菌体、発酵残渣を除去することができ、培養液の濃縮操作および濾過操作を簡潔にできる。この粘性低下処理において、高粘性培養液のpHは6〜8の中性に調整した後加熱処理をすることが、また、加熱処理を140℃より高温で200℃を超えない温度範囲で所定時間加熱することが好ましい。加熱時間は、140℃より高く170℃までは5分以上60分以内、170℃を超える温度では昇温のみから20分以内が好ましい。この高粘性培養液の粘性低下方法、及び、その方法で製造された多糖含有培養液は、食品分野、栄養機能食品や特定保健用食品等の機能性食品、化粧品等の分野に利用できる。図は、処理装置の概要を示す概念図、及び熱処理試料の剪断速度と粘度の関係を示すグラフである。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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