出願番号 |
特願2010-126562 |
出願日 |
2010/6/2 |
出願人 |
国立大学法人島根大学 |
公開番号 |
特開2011-252786 |
公開日 |
2011/12/15 |
登録番号 |
特許第5493149号 |
特許権者 |
国立大学法人島根大学 |
発明の名称 |
細胞内脂肪球イメージング方法、イメージング用蛍光剤およびイメージング蛍光剤製造方法 |
技術分野 |
食品・バイオ |
機能 |
検査・検出 |
適用製品 |
細胞内脂肪球イメージング方法、細胞内脂肪球イメージング用蛍光剤、細胞内脂肪球イメージング蛍光剤の製造方法 |
目的 |
近年、生活習慣由来の動脈硬化症や肥満に関して脂肪細胞の基礎的な研究が進められつつあり、ここで、細胞内脂肪球のイメージングについては蛍光イメージング技術が有効とされているが、迅速な染色ないし蛍光観察ができない、また、安全性に関連して眼鏡や手袋等の保護具が必要であり操作性に劣ること、また、価格も高額であるといった問題点があった。そこで、安価に供給でき、染色時間も短く、安全性の高い脂肪球イメージング技術を提供する。 |
効果 |
この技術によれば、安価な酸化亜鉛粒子を用いることができるため、蛍光剤等を安価に供給でき、染色時間も短く、また、原料そのものの安全性が高いため蛍光剤等としても安全性の高い脂肪球イメージング技術を提供することができる。生物・医学的な研究のみならず食品加工分野にも応用が可能であり、食品の品質管理および食品中の脂質の分布域を観察する利用法等を挙げることができる。 |
技術概要
 |
この細胞内脂肪球のイメージング用蛍光剤製造方法は、蛍光発光する酸化亜鉛粒子をイソプロピルアルコール溶液に分散させて得ることからなり、望ましくは、イソプロピルアルコールの濃度を60%〜70%水溶液としたものである。さらに、この液を用いた細胞内脂肪球のイメージング方法および細胞内脂肪球のイメージング用蛍光剤が提供される。ここで、酸化亜鉛粒子は、蛍光発光をするものであれば特に限定されないが、脂肪球を良好にイメージングするには1nm〜5μm程度の粒径が好適であり、このような酸化亜鉛粒子は、例えば、酸素ガスと窒素ガスとを含む混合ガスを雰囲気ガスとし、その中でアーク放電を用いて亜鉛を加熱して蒸発させ、亜鉛蒸発量が過多となり酸素欠損の存在する粒子とならないように亜鉛蒸発量を抑制することにより得ることができる。イソプロピルアルコール水溶液濃度は60%〜70%にすると特に脂肪球の蛍光イメージングに適している。図は、アカミミガメの肝細胞内の脂肪球の蛍光イメージング結果を表した蛍光顕微鏡写真である(脂肪球部分が蛍光を発している)。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【可】
|
特許権実施許諾 |
【可】
|