出願番号 |
特願2009-187961 |
出願日 |
2009/8/14 |
出願人 |
公益財団法人神奈川科学技術アカデミー |
公開番号 |
特開2009-299188 |
公開日 |
2009/12/24 |
登録番号 |
特許第5642362号 |
特許権者 |
地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所 |
発明の名称 |
陽極酸化ポーラスアルミナおよびその製造方法 |
技術分野 |
金属材料 |
機能 |
機械・部品の製造、材料・素材の製造 |
適用製品 |
膜面に対し垂直に配向した微小な細孔、機能材料、三角格子状に配列した構造、細孔配列の規則性、分離特性 |
目的 |
縦横35個以上(あるいは、細孔数1225個以上)の広い範囲にわたって細孔が欠陥を含まず理想配列した陽極酸化ポーラスアルミナ、並びその製造方法は明らかとなっていないことに鑑み、アルミニウム表面の前処理を行わないことを前提として、より容易に、広い範囲にわたって所望の理想三角格子配列の細孔を有する陽極酸化ポーラスアルミナを得ることの実現。 |
効果 |
得られた陽極酸化ポーラスアルミナを、アルミニウム地金から分離したのち、細孔底部をエッチングにより貫通孔化することで、微細な細孔が規則配列した貫通孔化陽極酸化ポーラスアルミナを得ることができる。貫通孔化陽極酸化ポーラスアルミナは、例えば精密濾過用フィルターとして用いることができる。このように、広い範囲にわたり規則的な細孔配列を有する陽極酸化ポーラスアルミナの作製が可能となり、この結果、各種高性能デバイスへのより広い応用が可能となる。 |
技術概要
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この技術は、シュウ酸を電解液として用い、アルミニウムを陽極酸化することにより作製される陽極酸化ポーラスアルミナであって、あるいは、硫酸を電解液として用い、アルミニウムを陽極酸化することにより作製される陽極酸化ポーラスアルミナであって、一定数の細孔の配列に含まれる欠陥数の割合の定義に基づいた規則性の評価において、三角格子を形成している10,000個の細孔配列中に含まれる欠陥数が100個以下の陽極酸化ポーラスアルミナを得るものである。広い範囲にわたって高規則性をもって細孔が配列された陽極酸化ポーラスアルミナを、電解液を用いて作製する。すなわち、シュウ酸を主成分とする浴を化成浴として用いることで、高規則性陽極酸化ポーラスアルミナを得る。また、シュウ酸濃度を2.0M以上に設定し高規則性陽極酸化ポーラスアルミナを得る。更に、浴温を40℃以上とするものである。この場合、陽極酸化時の電圧を35Vから50Vの範囲とすることが好ましい。 |
実施実績 |
【試作】 |
許諾実績 |
【有】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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