出願番号 |
特願2010-012300 |
出願日 |
2010/1/22 |
出願人 |
公益財団法人神奈川科学技術アカデミー |
公開番号 |
特開2011-149868 |
公開日 |
2011/8/4 |
登録番号 |
特許第5345078号 |
特許権者 |
地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所 |
発明の名称 |
脂質二重膜、それを形成するために用いられる自己支持性フィルム及びそれを具備するマイクロ流路デバイス |
技術分野 |
電気・電子、機械・加工 |
機能 |
機械・部品の製造、材料・素材の製造 |
適用製品 |
生物を構成する細胞、生体膜、レセプターの機能、阻害剤、医薬品 |
目的 |
脂質二重膜は、外部の圧力変化や機械的振動、電気的な刺激等により破壊されやすく、形成後、各種測定を行うための準備段階や測定中に脂質二重膜が破壊されて測定ができなくなることがしばしば起きるため、形成後に安定に保持できる脂質二重膜が求められていることに鑑み、安定性が高くて破壊されにくい脂質二重膜を提供すること、脂質二重膜の形成に有用な自己支持性フィルム、及び脂質二重膜を含むマイクロ流路デバイスを提供することの実現。 |
効果 |
形成後に破壊されにくく安定な脂質二重膜が提供される。この脂質二重膜は安定であり、また、容易に再現性良く形成可能である。従って、脂質二重膜を利用して、膜貫通タンパク質やそのリガンド等の性質を調べる実験を容易に行うことができるようになる。従って、創薬のためのスクリーニング等に好適に用いることができる。 |
技術概要
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この技術は、孔径が1μm未満の透孔を有する自己支持性フィルムを提供する。また、孔径が1μm以上の透孔を有する自己支持性フィルムを準備する工程と、自己支持性フィルム上に被着可能な化合物を、蒸着により少なくとも透孔の内壁上に被着させ、それによって透孔の孔径を1μm未満に縮小する、自己支持性フィルムの製造方法を提供する。さらに、孔径が1μm未満の透孔の内壁にその周縁部が接し、透孔を塞ぐ脂質二重膜を提供する。さらに、第1のマイクロ流路を具備する第1のマイクロ流路チップと、第1のマイクロ流路と少なくとも一部が接する第2のマイクロ流路を具備する第2のマイクロ流路チップとを具備し、第1のマイクロ流路と第2のマイクロ流路の境界に、脂質二重膜を形成するための、孔径が1μm未満の透孔が形成されているマイクロ流路デバイスを提供する。さらにマイクロ流路デバイス中の透孔の内壁にその周縁部が接し、透孔を塞ぐ脂質二重膜が形成されている、脂質二重膜マイクロ流路デバイスを提供する。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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