目的
紫外発光体の励起により三原色のいずれかの発光を示す新規の発光ダイオード用蛍光体を提供する。
効果
紫外発光ダイオード又は青色発光ダイオードの励起により赤色域の発光を示す新規の発光ダイオード用蛍光体を提供できる。
技術概要
発光ダイオード用蛍光体は、一般式:Na↓3(Y↓1↓−↓xEu↓x)Si↓2O↓7(0<x<1)で表される組成からなる。すなわち、母体結晶Na↓3YSi↓2O↓7(イットリウム珪酸ナトリウム)に発光イオンとしてEu↑3↑+を付活した構造を有している。原料としてNa↓2CO↓3、Y↓2O↓3、SiO↓2、Eu↓2O↓3を用い、これらの原料をNa↓2CO↓3:Y↓2O↓3:SiO↓2:Eu↓2O↓3=3:(1−x):4:xのモル比で混合した後、空気中で1000℃以上で焼成を行うことで、単一相の組成の発光ダイオード用蛍光体を得ることができる。この発光ダイオード用蛍光体は、近紫外域の394nmにEu↑3↑+の↑7F↓0→↑5L↓6の遷移による部分的に高い励起スペクトルのピークがあり、また、青色域の465nmにも部分的に高い励起スペクトルのピークがあり、赤色域の615nmにEu↑3↑+のf−f遷移に伴うシャープな発光スペクトルを有する。発光色は深い赤色であり、紫外発光ダイオード又は青色発光ダイオードにより励起可能な赤色蛍光体として用いることができる。