出願番号 |
特願2009-012229 |
出願日 |
2009/1/22 |
出願人 |
国立大学法人電気通信大学 |
公開番号 |
特開2010-171194 |
公開日 |
2010/8/5 |
登録番号 |
特許第5354653号 |
特許権者 |
国立大学法人電気通信大学 |
発明の名称 |
スペクトル位相補償方法及びスペクトル位相補償装置 |
技術分野 |
電気・電子 |
機能 |
機械・部品の製造 |
適用製品 |
超短パルスレーザ、非破壊、非侵襲の物質測定、ガラスや金属や半導体の超精細加工、細胞の切削や操作、光源、テラヘルツ波発生装置 |
目的 |
従来のプリズム対、あるいは回折格子対を用い、この各対間の距離を変えて負チャープ量を変化させるスペクトル位相補償装置では、広い周波数スペクトル範囲にわたって大きな負チャープを加えようとすると線形チャープ、すなわち二次分散だけでなく、二次分散よりも高次の分散も加わってしまうという問題点があることに鑑み、繰り返し周波数の高い超短光パルスの生成のためのスペクトル位相の補償を安価で単純な装置で行うことの実現。 |
効果 |
単純に正常分散媒質を透過させるだけで、位相の補償を実現する。繰り返し周波数がテラヘルツ領域の場合には、数センチメートルの厚さのガラス材で2次の位相分散を消去できる。光エネルギーの損失要因は媒質の吸収および表面反射しかないため、高透過率を確保することができる。また、分散媒質として通常の光学ガラス材料を利用できるため、損傷閾値が高いスペクトル位相補償装置を実現することができる。 |
技術概要
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この技術では、スペクトル位相補償方法は、隣り合うスペクトルの位相差を2πの整数倍とする厚さの正分散媒質からなる平行平板を透過させることにより、広帯域光から繰り返し周波数の高い超短光パルスの生成のためのスペクトル位相の補償を行う。また、それぞれくさび形の断面形状を有し、互いに斜面を対向させて配され、少なくとも一方の光学素子が斜面に沿って移動することにより、互いに平行な入射面と出射面との距離が可変自在とされた正分散媒質からなる1対の光学素子により、隣り合うスペクトルの位相差を2πの整数倍とする厚さに調整された平行平板部を形成し、平行平板部を透過させることにより、広帯域光から繰り返し周波数の高い超短光パルスの生成のためのスペクトル位相の補償を行うとよい。繰り返し周波数の高い超短光パルスの生成のためのスペクトル位相の補償を、通常の正分散を持つ媒質によって実現するので、負分散を実現するための複雑な機構を必要とせず、安価で単純なスペクトル位相補償装置が実現できる。 |
実施実績 |
【試作】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【可】
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特許権実施許諾 |
【可】
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