出願番号 |
特願2009-249485 |
出願日 |
2009/10/29 |
出願人 |
国立大学法人広島大学 |
公開番号 |
特開2011-095111 |
公開日 |
2011/5/12 |
登録番号 |
特許第5288560号 |
特許権者 |
国立大学法人広島大学 |
発明の名称 |
水分検出方法 |
技術分野 |
化学・薬品 |
機能 |
検査・検出 |
適用製品 |
蛍光発光性化合物、蛍光発光性化合物を用いた水分検出方法 |
目的 |
有機溶剤、固体材料、及び、大気中に含まれる微量水分を検出することは、生物工学、工業製品や食品等の品質管理、環境モニタリングなどの自然環境や人間生活の面で非常に重要である。微量水分を検出する方法として、蛍光性水センサー色素を用いた方法があるが、試料中に含まれる水分以外の極性物質に強く影響を受け、微量な水分量を正確に検出することは困難であった。そこで、試料中の極性物質の影響を受けることなく水分検出可能な蛍光発光性化合物及びこれを用いた水分検出方法を提供する。 |
効果 |
この蛍光発光性化合物は、水分子が介在すると双生イオン構造となり、蛍光を発する。この蛍光を蛍光強度計等で測定することにより、水分量の検出ができる。蛍光発光性化合物は水1分子に対して蛍光性の双生イオン構造を形成し、その双生イオンの生成量に伴って蛍光強度が増大する。この蛍光発光性化合物は極性溶媒があっても影響を受けない。このため、極性の有無によらず、有機溶媒等に含有する水分量を高感度に検出することができる。 |
技術概要
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この水分検出に用いられる蛍光発光性化合物は、R↓2N−A−B−R(式中、Rは水素、アルキル基、酸性プロトン性官能基又は酸性プロトン性官能基を有する基であり、少なくとも1つのRは酸性プロトン性官能基又は酸性プロトン性官能基を有する基、Aは酸素又はCH↓2、Bは蛍光発光母体を表す。)で示される化合物である。酸性プロトン性官能基はカルボキシル基、スルホン酸基またはリン酸基であること、また、酸性プロトン性官能基を有する基はアルキルカルボキシル基、アルキルスルホン酸基又はアルキルリン酸基であること、そして、蛍光発光母体はアントラセン系骨格、クマリン系骨格又はピレン系骨格であることが好ましい。水分検出方法は、この蛍光発光性化合物を試料に添加して紫外線を照射し、蛍光発光性化合物が双生イオン構造となって発する蛍光の強度を測定して、試料中の水分量を検出する。図に、水分を含有する1,4−dioxaneに蛍光発光性化合物を添加した際の水分濃度と相対蛍光強度との関係、及び、用いた蛍光発光性化合物4−(Anthracen−9−ylmethyl−methyl−amino)−butyric acidの合成反応式を示す。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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