口腔内疾患の予防、改善又は治療剤

開放特許情報番号
L2011005222
開放特許情報登録日
2011/9/30
最新更新日
2015/1/21

基本情報

出願番号 特願2011-522744
出願日 2010/7/16
出願人 国立大学法人広島大学
公開番号 WO2011/007584
公開日 2011/1/20
登録番号 特許第5645192号
特許権者 国立大学法人広島大学
発明の名称 口腔内疾患の予防、改善又は治療剤
技術分野 食品・バイオ、化学・薬品
機能 食品・飲料の製造、材料・素材の製造、安全・福祉対策
適用製品 新規乳酸菌株を用いた口腔内疾患の予防・改善剤又は治療剤、乳酸菌株を用いた食品、口腔内疾患の原因菌を抑制する乳酸菌株
目的 近年、乳酸菌が大腸内に於いて各種疾病の原因菌を抑制することに鑑み、その手法を歯科疾患に対して応用する研究が行われている。しかし、う蝕菌や歯周病菌に対して抗菌力を示す乳酸菌であっても、抗菌スペクトルが狭かったり、発酵能が十分でなく良好な発酵物が得られない、風味が良く嗜好性の優れた発酵物が得られないという問題もあった。そこで、口腔内疾患の原因菌に対して抗菌スペクトルが広く、風味が良く嗜好性に優れた発酵物を製造可能な新規乳酸菌株及びこれを用いた食品、口腔内疾患の予防、改善又は治療剤を提供する。
効果 この新規乳酸菌株を口腔内疾患の予防、改善又は治療剤に用いることにより、う蝕症、歯周疾患や舌炎、鵞口瘡、口腔カンジダ症等の種々の口腔内疾患の予防、改善又は治療効果を発揮する医薬品、口腔内組成物等を提供でき、また、この新規乳酸菌株を食品に用いることにより、嗜好性の高い食品を提供することができる。
技術概要
ラクトバチルス・ラムノーサスKO3株(NITE BP-771)、ラクトバチルス・カゼイYU3株(NITE BP-772)及びラクトバチルス・パラカゼイYU4株(NITE BP-775)から選ばれる乳酸菌の菌体若しくは菌体培養物又はこれらの抽出物を有効成分とする口腔内疾患の予防、改善又は治療剤、並びに、食品が提供される。この乳酸菌は、う蝕菌であるストレプトコッカス・ミュータンス及びストレプトコッカス・ソブリナス、歯周病菌であるポルフィロモナス・ジンジバリス及びカンジダ菌であるカンジダ・アルビカンスの何れに対しても増殖抑制効果を有する。また、口腔内の歯肉縁下プラークフォーマーとして知られるFusobacterium. nucleatum等のFusobacterium属細菌の増殖を抑制する作用を有する。そして、この乳酸菌を用いて調製された発酵乳は、風味及び食感が良く、また、既存の発酵乳中の他の乳酸菌、例えばLactobacillus. bulgaricus等と共存させてもその風味を害することがないか或いはより向上させることができる。図は、Streptococcus mutans(図1)、Streptococcus sobrinus(図2)、Porphyromonas gingivalis(図3)、およびCandida albicans(図4)に対する発育阻害効果を示すグラフである。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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