出願番号 |
特願2006-279670 |
出願日 |
2006/10/13 |
出願人 |
国立大学法人三重大学 |
公開番号 |
特開2008-092886 |
公開日 |
2008/4/24 |
登録番号 |
特許第4972741号 |
特許権者 |
国立大学法人三重大学 |
発明の名称 |
焼酎カスの利用方法 |
技術分野 |
機械・加工、食品・バイオ |
機能 |
環境・リサイクル対策 |
適用製品 |
廃棄していた焼酎カス、微細藻類の増殖促進効果、水産および畜産への応用 |
目的 |
焼酎カスの蒸留段階を細分化して、有効成分の濃度を高めると共に、それ以外の不要画分は廃棄しやすい形態になるように工夫すること、更に得られた有効成分をより付加価値の高い例えば機能性食品分野に利用することにより、焼酎カスの処理コストの削減に寄与することの実現。 |
効果 |
最終的に底部に残った焼酎カスの蒸留残物の含水率は約20Wt%である。A液はアンモニア濃度が高いのが特徴である。B液はpHが3以下で酢酸とプロピオン酸の濃度が高いのが特徴である。C液はA液、B液に比べるとBODと窒素濃度が極めて低いのでそのままか、あるいは水道水で多少希釈して排水しても差し支えない。また、蒸留残分は特有の悪臭が取り除かれるので、家畜の飼料として用いる事が可能である。 |
技術概要
|
この技術は、焼酎カスを攪拌・混練(羽根型、スクリュウ型、ブラベンダー型)し、減圧蒸留しながら個液分離する処理方法において、1段階では、焼酎カスに何も加えず低圧低温(65〜80度C、200〜400トール)で蒸留し、BODおよびアンモニアを高濃度に含む(本工程で得られる総量の30〜50%に相当する)画分を抽出する(A液)。次に、2段階では、焼酎カスに不揮発性酸を加えpH2まで下げたのち、低圧低温(65〜80度C、200〜400トール)で蒸留し、酢酸とプロピオン酸を主成分とする有機酸を高濃度に含む(本工程で得られる総量の50〜80%に相当する)画分を抽出する(B液)。更に、3段階では、焼酎カスにアルカリを加え、pHを6〜7に中和して(65〜80度C、200〜400トール)で蒸留し、BODが20ppm以下の放流可能な水として抽出する(C液)。そして、2段階で得られたB液を有効成分として、機能性食品となる微細藻類の増殖促進剤に用いる方法である。ここで、不揮発性酸とは、無機酸および/または有機酸であり、無機酸として硫酸、リン酸であり、有機酸として酢酸とプロピオン酸よりも分子量の高い有機酸である。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
|
特許権実施許諾 |
【可】
|