バクテリオファージ由来スパイクGタンパク質5量体及びその製造方法

開放特許情報番号
L2011005127
開放特許情報登録日
2011/9/22
最新更新日
2013/1/21

基本情報

出願番号 特願2006-240117
出願日 2006/9/5
出願人 国立大学法人三重大学
公開番号 特開2008-063243
公開日 2008/3/21
登録番号 特許第5124766号
特許権者 国立大学法人三重大学
発明の名称 バクテリオファージ由来スパイクGタンパク質5量体及びその製造方法
技術分野 化学・薬品、食品・バイオ
機能 食品・飲料の製造、検査・検出
適用製品 細菌の繁殖を防ぐ技術、特定の細菌を検出する方法、蛍光性タンパク質を融合する技術、組み替えタンパク質の調製技術
目的 大腸菌には多数の種類があり、大腸菌C株は人体への影響がほとんど無いが、特定の大腸菌の増殖をコントロールしたり、検出することは大腸菌やバクテリオファージ等の研究を進める場合極めて重要な意味を持っていることに鑑み、良好に5量体を形成し、5量体の中心部に菌の内部と外部を繋ぎえる通路を備える、新規5量体Gタンパク質(cHisG)の提供。
効果 従来報告の無い大腸菌C株について、その増殖の抑制や検出が可能となる。5量体スパイクGタンパク質は、例えば、食品、若しくは飲料にこのタンパク質を添加する、このタンパク質を含有する溶液を抗菌作用を発揮させたい対象にスプレー等を用いて噴霧する、このタンパク質を含有する溶液に食器、布、若しくは器具等を浸漬する、又はこのタンパク質を含有する乳液を、物質や皮膚に塗布する等の利用が挙げられる。
技術概要
この技術は、バクテリオファージφX174のGタンパク質において、このGタンパク質は5量体となっている。バクテリオファージφX174は、ミクロウイルス科に属する小型正二十面体ウイルスで、Escherichia coli(大腸菌)、Salmonella(サルモネラ菌)、Shigella(赤痢菌を含む)などのグラム陰性の腸内細菌科の中で、菌体の表面を覆っているリポ多糖のコア糖鎖が完全に保存されたRa型菌に好んで感染し、その感染スペクトル域が狭い。Gタンパク質のみを遺伝子工学的に大量に調製し、かつ、取り出した溶液中で5量体構造を取り得るとしたら、その5量体Gタンパク質の中央部に孔が空き、その孔は5量体Gタンパク質が細菌の膜に突き刺さった時には、内部物質の流出孔として機能すると推定できる。したがって、5量体スパイクGタンパク質を細菌に対して投与するならば、細菌を死に至らしめる、あるいは、増殖を抑制する抗菌性物質として機能すると考えられる。従って、遺伝子を含有する組み換えベクターを調製し、ベクターをコンピタントセルに導入して形質転換体を作出する。そして、その形質転換体の培養物から5量体スパイクGタンパク質を精製する。
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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