出願番号 |
特願2005-328106 |
出願日 |
2005/11/11 |
出願人 |
国立大学法人三重大学 |
公開番号 |
特開2007-129982 |
公開日 |
2007/5/31 |
登録番号 |
特許第4630989号 |
特許権者 |
国立大学法人三重大学 |
発明の名称 |
心不全症状を呈するゼブラフィッシュ |
技術分野 |
電気・電子、化学・薬品 |
機能 |
材料・素材の製造、安全・福祉対策 |
適用製品 |
心不全などの心疾患を治療および予防するための新規薬剤、心疾患の症状を呈するモデル動物、心疾患に関連する遺伝子または蛋白質に異常を有する変異体培養細胞または遺伝子組み換え培養細胞、薬効、毒性試験、変異原性試験 |
目的 |
従来の方法は、阻害剤が発生に及ぼす影響を遺伝子レベルで調べる目的で行われているものであり、疾患モデル動物を作製する方法、特にスクリーニングに適した安定した形質を有する疾患モデル動物を大量に作製することは示唆されていないことに鑑み、簡便かつ安価な方法で心不全のモデル動物を作製する方法の提供。 |
効果 |
心不全症状を呈するゼブラフィッシュは、心不全の治療および予防に関する研究開発のためのモデル動物として有用である。この方法により得られるゼブラフィッシュは、心不全治療薬の候補物質を同定するために用いることができる。ゼブラフィッシュは透明であるため、ゼブラフィッシュの心臓の形態は、特殊な装置を用いることなく、肉眼または実体顕微鏡で容易に観察することができる。 |
技術概要
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この技術は、ゼブラフィッシュの発生過程において化学物質を作用させることにより、心不全の症状を呈するゼブラフィッシュが得られることを見いだしたことに基づく。すなわち、心不全症状を呈するゼブラフィッシュの製造方法であって、ゼブラフィッシュ受精卵をタクロリムス水和物またはアステミゾールの存在下で飼育する。この方法により得られるゼブラフィッシュは拡張型心筋症症状を呈する。ゼブラフィッシュ受精卵を受精直後から6日目までの間に連続的または断続的にタクロリムス水和物の存在下で飼育するとよい。ゼブラフィッシュ受精卵を受精後24時間から34時間までの間タクロリムス水和物の存在下で飼育するとよい。また、ゼブラフィッシュ受精卵を受精直後から6日目までの間に連続的または断続的にアステミゾールの存在下で飼育するとよい。心不全治療薬の候補物質を同定する方法は、試験物質をこの方法により製造された心不全症状を呈するゼブラフィッシュと接触させ,試験物質がゼブラフィッシュの心不全症状を変化させるか否かを測定することを含む。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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