出願番号 |
特願2007-544117 |
出願日 |
2006/11/2 |
出願人 |
国立研究開発法人科学技術振興機構 |
公開番号 |
WO2007/055155 |
公開日 |
2007/5/18 |
登録番号 |
特許第5065904号 |
特許権者 |
国立研究開発法人科学技術振興機構 |
発明の名称 |
形状記憶性及び超弾性を有する鉄系合金及びその製造方法 |
技術分野 |
金属材料 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
実用温度域、加工性、耐食性、磁気特性 |
目的 |
実用温度域で優れた形状記憶性及び超弾性を有するとともに、良好な加工性、耐食性及び磁気特性を有する鉄系合金、及びその製造方法の提供。 |
効果 |
この鉄系合金は、γ相の特定結晶方位が揃った再結晶集合組織を有し、マルテンサイト変態及び逆変態の熱ヒステリシスにおける逆変態終了温度とマルテンサイト変態開始温度との差が100℃以下であるので、従来の鉄系合金に比べて形状記憶性及び超弾性が著しく向上している。その上、Fe−Ni−Co−Al系合金である本技術の鉄系合金は材料コストが安く、加工性及び耐食性に優れているので、線材、板材、箔、バネ材、パイプ材等の種々の加工品に好適である。 |
技術概要
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本技術は、(a)マルテンサイト変態及び逆変態の熱ヒステリシスにおける逆変態終了温度(Af点)とマルテンサイト変態開始温度(Ms点)との差が100℃以下となるようにし、かつ(b)γ相の特定結晶方位が揃った再結晶集合組織となるような条件で加工することにより、鉄系形状記憶合金に優れた形状記憶性及び超弾性を付与できることを見出し、本技術に想到した。形状記憶性及び超弾性を有する本技術の鉄系合金は、25〜35質量%のNi、13〜25質量%のCo、及び2〜8質量%のAlを含有し、さらに1〜5質量%のTi、2〜10質量%のNb、及び3〜20質量%のTaからなる群から選ばれた少なくとも一種を合計で1〜20質量%含有し、残部が実質的にFe及び不可避的不純物からなる組成を有し、実質的にγ相及びγ’相からなり、このγ相の特定結晶方位が揃った再結晶集合組織を有し、マルテンサイト変態及び逆変態の熱ヒステリシスにおける逆変態終了温度とマルテンサイト変態開始温度との差が100℃以下であることを特徴とする。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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