出願番号 |
特願2009-286076 |
出願日 |
2009/12/17 |
出願人 |
国立大学法人島根大学 |
公開番号 |
特開2011-126985 |
公開日 |
2011/6/30 |
登録番号 |
特許第5577542号 |
特許権者 |
国立大学法人島根大学 |
発明の名称 |
チタン酸バリウム系蛍光物質 |
技術分野 |
金属材料、有機材料 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
強誘電体材料、蛍光物質、ゾルゲル法 |
目的 |
励起光波長に応じて発光色が変化するブロードな発光スペクトルの得られる新規な蛍光物質の提供。 |
効果 |
本技術によれば、60℃程度の低温合成が可能であり、希土類や遷移元素によるものと異なり非常にブロードな蛍光発光が得られる。従って、励起波長を異ならせることにより、蛍光色を異ならせることが可能となる。これを利用して、例えば、生体染色をおこなうとき、背景色に応じて発光の色を決定でき、異なった物質で二度染色する必要がなく、利便性が高い。 |
技術概要
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本技術は、仮焼成する前の60℃で乾燥した前駆体ゲルを粉末化して励起光を照射したところ、驚くべきことに蛍光発光が観測されたことに基づきなされた。まず、Ba(OC↓2H↓5)↓2:Ti[OCH(CH↓3)↓2]↓4=1:2(モル比)として、窒素ガス中で室温においてメタノールと2−メトキシエタノールの混合溶媒に1時間溶解させ、濃度1.0mol/Lの前駆体溶液を作成した。これを0℃まで冷却し、攪拌しながら蒸留水を噴霧して加水分解をおこなった。次に、60℃で3日間エージングし水分の飛んだ前駆体ゲルを作製した。これを遊星ボールミルで砕き粉末化した。次に、得られた粉末を蛍光顕微鏡(オリンパス製、BX−FLA)で観測した。水銀ランプを用いバンドパスフィルタを介して、紫外光(波長330nm〜385nm)で励起したところ、緑色の蛍光発光が観測され、緑色光(波長510nm〜550nm)で励起したところ、赤色の蛍光発光が観測された。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【可】
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特許権実施許諾 |
【可】
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