出願番号 |
特願2008-529282 |
出願日 |
2006/8/31 |
出願人 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
公開番号 |
WO2007/027917 |
公開日 |
2007/3/8 |
登録番号 |
特許第5358184号 |
特許権者 |
国立研究開発法人科学技術振興機構 |
発明の名称 |
活性炭素原子のルイス酸触媒によるハロゲン化 |
技術分野 |
有機材料 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
活性炭素原子のルイス酸触媒によるハロゲン化 |
目的 |
活性炭素原子のハロゲン化は、天然物及び医薬品として重要な化合物の合成に、非常に有用な反応である。活性炭素原子にハロゲン原子を直接導入するための古典的な試薬は、例えば臭素、塩素、及びヨウ素であるが、毒性、高い反応性、腐食性、試薬のハロゲンの半分しか消費されない、さらに、高レベルの有毒な腐食性廃棄物等の問題がある。そこで、容易に入手可能なN−ハロイミド及びルイス酸触媒を使用して、活性炭素原子をハロゲン化するための、実用的で効率的な方法を提供する。 |
効果 |
この方法は、ある範囲の化合物に適用可能であり、任意のハロゲン原子を直接基質に導入することができる。穏やかな反応条件、容易な後処理手順、及び簡単な操作によって、この方法を、環境及び準備の両方の観点から価値のあるものにしている。 |
技術概要
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ルイス酸の存在下で活性炭素原子をハロゲン化する方法が提供される。このハロゲン化方法は、触媒量のルイス酸の存在下、活性炭素原子を含む材料をハロゲン供与体と反応させるステップを含み、活性炭素原子は、芳香族炭素原子、芳香環に対してα位にある炭素原子、又はケイ素原子に対してα位にある炭素原子であり、ハロゲン供与体は、N−ブロモスクシンイミド、N−ヨードスクシンイミド、N−クロロスクシンイミド、及びN−フルオロベンゼン−スルホンイミドからなる群から選択される。ルイス酸は、Zr、Fe、及びAlからなる群から選択された金属を含む。更に、官能化元素状炭素材料が提供される。官能化元素状炭素材料は、ハロゲン化元素状炭素を形成するために、触媒量のルイス酸の存在下、芳香族炭素化合物を含む元素状炭素をハロゲン供与体と反応させることによって調製される。元素状炭素として黒鉛又はチャコールが挙げられる。図は、CH↓2Cl↓2中、室温で、N−ブロモスクシンイミド及びZrCl↓4を使用した、黒鉛の臭素化を示す。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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