金属的電気伝導性12CaO・7Al2O3化合物とその製法

開放特許情報番号
L2011004210
開放特許情報登録日
2011/8/26
最新更新日
2022/9/1

基本情報

出願番号 特願2007-546420
出願日 2006/11/17
出願人 国立研究開発法人科学技術振興機構
公開番号 WO2007/060890
公開日 2007/5/31
登録番号 特許第4833221号
特許権者 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 金属的電気伝導性12CaO・7Al2O3化合物の製造方法
技術分野 電気・電子、無機材料
機能 材料・素材の製造
適用製品 金属的電気伝導性12CaO・7Al↓2O↓3化合物とその製法、12CaO・7Al↓2O↓3エレクトライド、電子放出チップ、電子放出素子
目的 電子放出材料として、12CaO・7Al↓2O↓3エレクトライドを使用する場合には、室温で、5×10↑2S/cm超の電気伝導度を有し、金属的な電気伝導を示す化合物が望まれている。そこで、かかる電気伝導度・金属的な電気伝導を示す12CaO・7Al↓2O↓3エレクトライドとその製法を提供する。
効果 チタン金属蒸気と12CaO・7Al↓2O↓3単結晶、焼結体又は薄膜を、600℃超、1450℃未満の温度で、240時間未満熱処理することにより、金属的電気伝導を示し、室温での電気伝導度が、5×10↑2S/cm超の値を示すエレクトライド12CaO・7Al↓2O↓3が得られる。さらにこのエレクトライドを加工した電子放出チップを用いて、熱電場電子放出を実現できる。
技術概要
このエレクトライド12CaO・7Al↓2O↓3化合物は、12CaO・7Al↓2O↓3化合物の結晶中に存在するケージ中に含まれるフリー酸素イオンを、この酸素イオン当り2個の電子(e↑−と記述)で置換し、実質的に[Ca↓2↓4Al↓2↓8O↓6↓4]↑4↑+(4e↑−)と記述され、室温での電気伝導度が5×10↑2S/cm超10↑5S/cm未満で、電気伝導度が温度の低下と共に増加する金属的電気伝導を示す。このエレクトライド12CaO・7Al↓2O↓3化合物は、チタン金属(Ti)の蒸気中で、12CaO・7Al↓2O↓3単結晶、12CaO・7Al↓2O↓3化合物粉末又は基板上に作成したこの化合物薄膜を600℃から1450℃の温度範囲に、1時間以上240時間未満、加熱保持して熱処理し、フリー酸素イオンを電子で置換することにより得られる。更に、この化合物を電子放出材料に用いた電子放出素子が提供される。図は、12CaO・7Al↓2O↓3単結晶薄板とチタン金属片とを封入し熱処理した5個の試料の電子濃度と電気伝導度、および電気伝導度の温度変化を示すグラフである。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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