出願番号 |
特願2006-258586 |
出願日 |
2006/9/25 |
出願人 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
公開番号 |
特開2008-073408 |
公開日 |
2008/4/3 |
登録番号 |
特許第4541336号 |
特許権者 |
国立研究開発法人科学技術振興機構 |
発明の名称 |
フィブロイン糸を使用した小動脈用人工血管 |
技術分野 |
化学・薬品、食品・バイオ、その他 |
機能 |
材料・素材の製造、その他 |
適用製品 |
小口径人工血管 |
目的 |
良好な開存性を有し、強度が高く、生体における吸収までの期間が適度に長く耐久性に問題が生じない、すなわち適度な生体吸収性を有し、体循環系の動脈などの高圧系でも使用可能な小口径人工血管、及び小口径人工血管の製造方法を提供することを目的とする。 |
効果 |
小口径人工血管は、直径5.0mm以下の小口径人工血管であるにもかかわらず、血栓性閉塞が生じることなく、長期開存を可能とするものである。この長期開存性は、本発明の小口径人工血管の抗血栓性と、小口径人工血管内腔への内皮細胞及び平滑筋細胞の遊走による血管化とによってもたらされると考えられる。そのために、長期に渡って安定した開存性を維持することが期待できる。 |
技術概要
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小口径人工血管の製造方法は、フィブロイン糸を多層に組み紐編みして、多層の筒状構造物を形成する工程と、多層の筒状構造物をフィブロインで被覆する工程とを含む。 多層とは好ましくは3層又は4層であり、特に好ましくは3層である。これを多層とすることなく1層とした場合には、高圧系で使用可能な強度を得ることができない。 多層の筒状構造物をフィブロインで被覆する工程は、多層の筒状構造物をフィブロイン溶液に浸漬することによって行うことができる。このフィブロイン溶液は、好適にはフィブロインをリチウムブロマイド水溶液に溶解したものであり、さらに好適にはフィブロインをリチウムブロマイド水溶液に溶解した後に透析されたものである。このフィブロイン溶液は、一般には0.5〜8%の範囲のフィブロイン濃度のものを使用することができ、好ましくは1〜4%の範囲、特に好ましくは1〜3%の範囲の濃度のフィブロイン濃度のものを使用することができる。浸漬する時間は、一般には1秒〜120秒の範囲から適宜選択することができるが、好ましくは1〜60秒の範囲、特に好ましくは1〜30秒の範囲にある。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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