出願番号 |
特願2006-063617 |
出願日 |
2006/3/9 |
出願人 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
公開番号 |
特開2006-281201 |
公開日 |
2006/10/19 |
登録番号 |
特許第5013722号 |
特許権者 |
国立研究開発法人科学技術振興機構 |
発明の名称 |
ナノ金属微粒子/炭素ナノ繊維構造体の製造方法 |
技術分野 |
無機材料、化学・薬品、繊維・紙 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
ナノ金属微粒子と炭素ナノ繊維からなる構造体、ナノ金属微粒子担持触媒 |
目的 |
金属担持触媒の特性は、担体や担持された金属微粒子の担持形態に大きく依存する。触媒機能を有効に発現させるには、金属粒子径を均一に、しかも小さくする必要があるが、そうすると金属微粒子の移動で、凝集して触媒活性が低下するため、細孔構造を有する表面積の大きな担体に分散させる等、各種の工夫が提案されている。そこで、炭素材料を担持媒体とし可及的に微細且つ均一にナノメートルサイズの金属微粒子を担持して触媒等として有用な高い活性と耐久性を示す構造体を調製する新しい技術を提供する。 |
効果 |
担体(炭素ナノ繊維)の表面にナノメートルサイズの金属微粒子を均一且つ安定して担持することのできるきわめて簡便な技術を提供するものであり、それぞれの金属に応じた反応用の触媒の他、各種の有用な材料の開発に利用され得る。 |
技術概要
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ナノメートルサイズの金属微粒子が炭素ナノ繊維に担持されたナノ金属微粒子/炭素ナノ繊維構造体を製造する方法であり、目的の金属のカルボニル錯体を溶かした有機溶媒中に炭素ナノ繊維を懸濁させて、その懸濁液を加熱還流あるいは超音波照射することにより、金属カルボニル錯体をナノ微粒子化することからなる。炭素ナノ繊維としては平板積層炭素ナノ繊維を用いることが好ましく、このようにして、ナノメートルサイズの均一な粒子径の金属微粒子が炭素表面に高度に分散した構造体が得られる。金属カルボニル錯体としては、Ru↓3(CO)↓1↓2、Co↓2(CO)↓8、Fe(CO)↓5、Os↓3(CO)↓1↓2、Rh↓4(CO)↓1↓2、Rh↓6(CO)↓1↓6、Ir↓4(CO)↓1↓2、Cr(CO)↓6、W(CO)↓6、あるいはMn↓2(CO)↓1↓0を挙げることができる。この方法で製造される構造体はナノ金属微粒子担持触媒として優れた特性を備える。図は、この方法で調製されたルテニウム担持平板積層炭素ナノ繊維構造体の平均粒子径分布とTEM像である。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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