出願番号 |
特願2006-050926 |
出願日 |
2006/2/27 |
出願人 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
公開番号 |
特開2007-230876 |
公開日 |
2007/9/13 |
登録番号 |
特許第5137168号 |
特許権者 |
国立研究開発法人科学技術振興機構 |
発明の名称 |
安定同位体標識脂肪族アミノ酸、その標的蛋白質への組み込み方法並びに蛋白質のNMR構造解析方法 |
技術分野 |
有機材料、食品・バイオ |
機能 |
材料・素材の製造、検査・検出 |
適用製品 |
安定同位体標識脂肪族アミノ酸、安定同位体標識脂肪族アミノ酸の標的蛋白質への組み込み方法、高分子量タンパク質の構造解析、感度の向上した蛋白質のNMR構造解析方法 |
目的 |
NMR法が抱える問題として、60kDaを超える高分子量タンパク質の構造解析、並びに膜タンパク質の解析が困難である点が挙げられる。そこで、高分子量タンパク質、特に60kDaを超える高分子量タンパク質の構造解析を可能にする安定同位体標識脂肪族アミノ酸の組み合わせ、高分子量タンパク質の構造解析を可能にする安定同位体標識アミノ酸の組み合わせ、安定同位体標識アミノ酸の標的蛋白質への組み込み方法、安定同位体標識アミノ酸で構成される標的蛋白質の調製方法、および一層感度の向上した蛋白質のNMR構造決定方法を提供する。 |
効果 |
この技術により、従来の高度安定同位体標識タンパク質を用いた構造解析法(SAIL法)をそのまま適用することが困難な50kDaを超える高分子量タンパク質の立体構造をより正確に求めることが可能になる。また、膜タンパク質の立体構造を正確に求めることが可能になる。 |
技術概要
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安定同位体標識アミノ酸として、標的蛋白質を構成する全ての脂肪族アミノ酸が、次の標識パターンを満たす安定同位体標識アミノ酸の組み合わせが提供される;a)水素原子を2つ有するメチレン基が1つ存在する場合、メチレン水素の内1つが重水素化されている、b)水素原子を2つ有するメチレン基が2つ以上存在する場合、1ヶ所以上のメチレン基のメチレン水素の内1つが重水素化され、1ヶ所以上のメチレン基の2つのメチレン水素の両方が重水素化されている、c)プロキラルなgem−メチル基が存在する場合、一方のメチル基の全ての水素が完全に重水素化され、他方のメチル基の水素が部分重水素化されている、d)その他のメチル基が存在する場合、このメチル基が部分重水素化されているか、又はメチル基が完全に重水素化されている、e)メチン水素は重水素化されている。更に、感度の向上した蛋白質のNMR構造決定方法等が提供される。カルモジュリン、LpxC、及びOmpAタンパク質に関し、全ての安定同位体標識アミノを適用した構造解析シミュレーションを行った結果を表に示す。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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