出願番号 |
特願2006-023665 |
出願日 |
2006/1/31 |
出願人 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
公開番号 |
特開2007-202444 |
公開日 |
2007/8/16 |
登録番号 |
特許第4861019号 |
特許権者 |
国立研究開発法人科学技術振興機構 |
発明の名称 |
ヒトTNF−αに対する抗体酵素およびその利用 |
技術分野 |
食品・バイオ、有機材料、化学・薬品 |
機能 |
安全・福祉対策、材料・素材の製造 |
適用製品 |
ヒトTNF−αに対する抗体酵素、TNF−αを分解する抗体酵素、TNF−αの分解活性を有するポリペプチド、サイトカイン産生異常により発症する疾患予防・治療、リウマチ・慢性閉塞性肺炎疾患の予防・治療、ポリヌクレオチド |
目的 |
サイトカインは、様々な疾患の病態に関与しており、現在、サイトカインを標的分子とした疾患の治療や予防に関する技術の開発が求められている。そこで、リウマチや慢性閉塞性肺炎疾患のようなサイトカインの産生異常により発症する疾患を予防または治療する目的で用いることが可能な抗体酵素を提供する。 |
効果 |
この抗体酵素は、ヒトTNF−αに対する抗体または抗体の断片であり、かつ、このTNF−αを分解するという構成を備えている。それゆえ、生体に投与した際、生体内のTNF−αを効率よく分解することができるという効果を奏する。従って、関節リウマチや慢性閉塞性肺炎疾患のようにTNF−αの過剰産生により引き起こされる疾患の予防や治療に利用することができる。更に、TNF−αを利用する医療業、製薬産業、試薬産業、医療機器産業、食品産業等に幅広く応用することができる。 |
技術概要
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ヒトTNF−αを抗原として作製された抗体又はその断片は、TNF−αを認識すると共に、このTNF−αを切断或は分解できる抗体酵素である。この抗体酵素は、TNF−αに対する抗体の軽鎖可変領域或は重鎖可変領域を含む。この軽鎖可変領域は、a)又はb)記載のポリペプチドからなり、重鎖可変領域は、c)又はd)記載のポリペプチドからなる;a)特定配列に示されるアミノ酸配列からなるポリペプチド、b)特定配列に示されるアミノ酸配列において、1個又は数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入、或は付加されたアミノ酸配列からなり、かつTNF−αを認識し、このTNF−αを分解する活性を有するポリペプチド、c)別の特定配列に示されるアミノ酸配列からなるポリペプチド、d)別の特定配列に示されるアミノ酸配列において、1個又は数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入、或は付加されたアミノ酸配列からなり、かつTNF−αを認識し、TNF−αを分解する活性を有するポリペプチド。これ等抗体酵素を含み、生体内におけるTNF−α量の増加を抑制する薬学的組成物が提供される。図は坑体によるTNF−αの分解を電気泳動でモニターした結果を示す。抗体の抗原分解活性が認められる。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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