金属成分回収剤及び金属成分の回収方法

開放特許情報番号
L2011002826
開放特許情報登録日
2011/6/17
最新更新日
2015/10/1

基本情報

出願番号 特願2011-067675
出願日 2011/3/25
出願人 独立行政法人産業技術総合研究所
公開番号 特開2011-225979
公開日 2011/11/10
登録番号 特許第5652765号
特許権者 国立研究開発法人産業技術総合研究所
発明の名称 金属成分回収剤及び金属成分の回収方法
技術分野 金属材料
機能 環境・リサイクル対策、材料・素材の製造
適用製品 金属成分回収剤、金属成分の回収方法、貴金属成分又は希少金属成分を含む廃材から金属成分を回収する方法、ルテニウム・イリジウム・モリブデン・タングステン・レニウム・インジウム等の金属成分を含む廃材から金属成分の回収
目的 貴金属・希少金属は安定性、触媒活性等に優れることから、工業的に幅広く用いられているが、希少で高価な資源であるため、これを有効活用することが必要である。このため、使用済みの貴金属・希少金属を含有する廃棄材料から、これに含まれる貴金属・希少金属を効率よく回収して再利用することが重要である。そこで、貴金属、希少金属などの有用性の高い金属成分を含む材料から、簡単な方法によって効率良く金属成分を回収できる方法、及びこの方法に使用できる金属成分回収剤を提供する。
効果 この金属成分回収剤を用いることにより、回収対象の金属成分を含む物質と、これ以外の物質からなる各種の材料から、簡単な処理方法によって回収対象の金属成分のみを効率良く分離回収することができる。特に、貴金属成分又は希少金属成分を含む廃材を処理対象とする場合には、希少で高価な資源である貴金属や希少金属を簡単な処理方法で効率良く回収できる。しかも、廃材中の金属成分の含量が少ない場合であっても、効率よく金属成分を回収することが可能である。
技術概要
この金属成分回収剤は、周期表2族元素を含む化合物又はランタノイド元素を含む化合物を有効成分として含有するものである。周期表2族元素としては、Mg,Ca,Sr,Ba等を例示できる。ランタノイド元素としては、La,Nd等を例示できる。周期表2族元素を含む化合物及びランタノイド元素を含む化合物は、例えば、酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩、塩化物等の無機化合物、アルコキシド化合物等の有機化合物等が用いられるが、特に、炭酸塩、酸化物などが好ましい。金属成分を含む材料を、金属成分回収剤と共に加熱することで、処理対象の金属成分を含む材料から蒸発した金属成分が、回収剤に含まれる周期表2族元素又はランタノイド元素を含む化合物と反応して複合酸化物が形成され、複合金属酸化物中に処理対象の材料から蒸発した金属成分が吸蔵された状態となる。この方法によれば、例えば、ルテニウム、イリジウムなどの貴金属成分、モリブデン、タングステン、レニウム、インジウムなどの希少金属成分等の各種の金属成分を含む廃材から、効率よく金属成分を回収できる。図は、CaOを用いたモリブデン箔からのモリブデンの回収で得た反応後混合物粉末のX線回折図である。
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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