出願番号 |
特願2009-075819 |
出願日 |
2009/3/26 |
出願人 |
国立大学法人高知大学 |
公開番号 |
特開2009-256346 |
公開日 |
2009/11/5 |
登録番号 |
特許第5522428号 |
特許権者 |
国立大学法人高知大学 |
発明の名称 |
抗菌・抗カビ剤 |
技術分野 |
有機材料、化学・薬品、繊維・紙 |
機能 |
材料・素材の製造、洗浄・除去 |
適用製品 |
Co−Ag−Coの三核錯体、銀コバルト錯体、抗菌・抗カビ剤 |
目的 |
無機系抗菌剤は、光や熱に弱く、ハロゲン等にも鋭敏なため、耐久性に劣っている。また、長寿命の酸化チタンは、抗菌性発現のために光が必要であり、固体状態でしか加工できないなどの問題がある。このような耐久性や加工性などの問題は、無機系抗菌剤を紙、繊維、布帛などの基材に担持した抗菌製品の開発に大きな支障となっている。また、抗菌製品には、抗菌性と抗カビ性の両特性を兼ね備えた抗菌・抗カビ剤の開発が望まれている。そこで、抗菌性と抗カビ性の両特性に優れ、かつ、耐久性や加工性も良好な新規な抗菌・抗カビ剤を提供する。 |
効果 |
この抗菌・抗カビ剤は、広範囲の抗菌性・抗カビ性を有し、耐光性、耐熱性、無機塩に対する安定性などの耐久性に優れているほか、溶液・固体のいずれの状態でも基材に適用可能であるなど加工性にも優れている。従って、この抗菌・抗カビ剤は、様々な製品に適用可能であり、例えば、紙類、繊維・布帛、フィルター類のほか、木材などの建材製品、プラスチック類などの素材に利用することができる。 |
技術概要
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この抗菌・抗カビ剤は式(1)で表されるCo−Ag−Coの三核錯体を含有する(式中、nは1〜3の整数であり、R↑1〜R↑1↑2は、Hまたは炭素数が1〜6のアルキル基であり、Nに結合するR↑1〜R↑3のいずれかの基、R↑4〜R↑6のいずれかの基、R↑7〜R↑9のいずれかの基、R↑1↑0〜R↑1↑2のいずれかの基は、他のいずれかの基と架橋結合を有していても良く、R↑1↑3は、Hまたは炭素数が1〜6のアルキル基である)。なかでも、式(2)、式(3)、および式(4)で表されるCo−Ag−Coの三核錯体の少なくとも一種を含有する抗菌・抗カビ剤が好ましい。この抗菌・抗カビ剤は、固体状態のままで使用しても良いし、水などの溶媒に溶解した溶液状態で使用しても良い。溶液状態で使用するときの濃度は、0.1〜2.0質量%の濃度に調整して用いることが好ましい。この抗菌・抗カビ剤は、基材に担持して使用することができる。基材に担持する抗菌・抗カビ剤の配合量は、例えば、紙類や布帛類などの基材の場合、基材全体に対し、0.05〜0.5質量%を配合することが好ましい。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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