出願番号 |
特願2009-072596 |
出願日 |
2009/3/24 |
出願人 |
国立大学法人高知大学 |
公開番号 |
特開2010-222496 |
公開日 |
2010/10/7 |
登録番号 |
特許第5279080号 |
特許権者 |
国立大学法人高知大学 |
発明の名称 |
PGAイオンコンプレックス |
技術分野 |
有機材料、化学・薬品 |
機能 |
材料・素材の製造、環境・リサイクル対策、洗浄・除去 |
適用製品 |
ポリ−γ−グルタミン酸のイオンコンプレックス、PGAイオンコンプレックス、融点を有するポリ−γ−グルタミン酸イオンコンプレックス、生分解性の加熱成形材料、抗菌性・制菌性材料 |
目的 |
ポリ−γ−グルタミン酸誘導体は、高い親水性を有し、水の存在でゲル化したり水溶液となるため、化粧料などの組成物の一成分として利用するのみで、材料としての利用は全く志向されていなかった。そこで、保湿性を有しながらも水溶性や過剰な吸水性を示さず、水の存在によるゲル化や変形が抑制されている上に、明確な融点を有し且つ融点と熱分解開始点が十分に離れていて、加熱成形が可能で、プラスチック材料として利用でき、生分解性も示すポリ−γ−グルタミン酸のイオンコンプレックスを提供する。 |
効果 |
このPGAイオンコンプレックスは、ポリ−γ−グルタミン酸を主要な構成成分とするものでありながら水不溶性であり、また、保湿性を有する一方で過剰な吸水性を示さない。よって、水によるゲル化や変形が抑制され、また、明確な融点を有するので、加熱成形が可能である。さらに、ポリ−γ−グルタミン酸自体が生分解性である上に、カウンターカチオンである第四級アンモニウムイオン化合物も界面活性剤や殺菌剤などとして利用されているもので、安全性も高い。このように、このPGAイオンコンプレックスは、生分解性の成形材料として期待される。 |
技術概要
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ポリ−γ−グルタミン酸(PGA)のイオンコンプレックスに関する。このPGAイオンコンプレックスは、ポリ−γ−グルタミン酸と、式(I)又は式(II)の第四級アンモニウムイオン化合物を含む(式中、R↑1〜R↑3はC↓1↓-↓2アルキル基を、R↑4〜R↑5はC↓1↓2↓-↓2↓0アルキル基を示す)。ポリ−γ−グルタミン酸と式(II)の第四級アンモニウムイオンを含むものがより好適である。かかるPGAイオンコンプレックスは、抗菌性や制菌性にも極めて優れている。ポリ−γ−グルタミン酸を構成するグルタミン酸と第四級アンモニウムイオン化合物とが略等モルであること、ポリ−γ−グルタミン酸を構成するグルタミン酸のうちL−グルタミン酸の割合が90%以上であることが好ましい。更に、水不溶性であり、融点を有するPGAイオンコンプレックスが好ましい。PGAイオンコンプレックスは、溶媒中、PGAと第四級アンモニウムイオン化合物を混合するのみで、極めて容易に製造できる。図は、PGA−ヘキサデシルピリジウムブロマイドコンプレックスのDSC分析、及び、PGA−オクタデシルトリメチルアンモニウムブロマイドコンプレックスのTG−DTA分析を示す。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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