出願番号 |
特願2007-083426 |
出願日 |
2007/3/28 |
出願人 |
国立大学法人高知大学 |
公開番号 |
特開2007-292741 |
公開日 |
2007/11/8 |
登録番号 |
特許第4852706号 |
特許権者 |
国立大学法人高知大学 |
発明の名称 |
H.ピロリ関連特発性血小板減少性紫斑病の検出方法、およびその予防治療剤のスクリーニング方法 |
技術分野 |
食品・バイオ、化学・薬品 |
機能 |
検査・検出、安全・福祉対策 |
適用製品 |
ヘリコバクター・ピロリ関連特発性血小板減少性紫斑病の検出方法、ヘリコバクター・ピロリ関連特発性血小板減少性紫斑病予防治療剤のスクリーニング方法、ヘリコバクター・ピロリ除菌療法 |
目的 |
ヘリコバクター(H.)・ピロリ除菌療法は3剤の治療薬を1〜2週間服用するため全く副作用がないとはいえない。従って、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)患者について、予めH.ピロリ関連ITPであることがわかれば、不要なH.ピロリの診断や除菌療法を受ける必要はなく、患者の精神的・肉体的および経済的負担を回避できる。そこで、H.ピロリ関連ITPであるか否かを診断するために有効な方法、並びに、治療に有効な薬剤成分のスクリーニング方法を提供する。 |
効果 |
この方法によれば、ITP患者について、その疾患ITPがH.ピロリ除菌療法が有効なH.ピロリ関連ITPであるか、またはそれ以外の本態性ITPであるかを識別することができ、その結果、H.ピロリ関連ITPの早期診断が可能となりまた患者に応じた適切な治療指針をたてることも可能となる。ITP治療の的確な選択は、患者の各種負担軽減のみでなく、医療費の削減にもつながる。また、このスクリーニング方法によると、H.ピロリ関連ITPの予防または治療に有効な成分を得ることができる。 |
技術概要
|
このH.ピロリ関連ITPの検出方法は、被験者につき、SDS-PAGEで分子量17kDa、27kDa又は36kDaと同定されるH.ピロリ由来のタンパク質に対する抗体を検出することからなる。また、H.ピロリ関連ITPの予防又は治療の有効成分スクリーニング方法は、@17kDaと同定されるH.ピロリ由来のタンパク質と血小板、又は17kDaタンパク質と血小板と抗H.ピロリ抗体若しくはそれを含む成分を混合し、A被験物質の存在下、17kDaタンパク質と血小板、又は17kDaタンパク質と血小板と抗H.ピロリ抗体若しくはそれを含む成分を混合した場合に生じる複合物生成量(標的生成量)と、被験物質の非存在下、17kDaタンパク質と血小板、又は17kDaタンパク質と血小板と抗H.ピロリ抗体若しくはそれを含む成分を混合した場合に生じる複合物生成量(対照生成量)とを対比し、B対照生成量に比して標的生成量が低減する場合の被験物質を、H.ピロリITPの予防又は治療剤の有効成分として選択する。図は、ITP患者のH.ピロリ除菌療法前(黒)後(白)、血清に含まれるH.ピロリ細胞溶解物に対するIgG抗体量(H.ピロリ陽性で、H.ピロリ除菌療法により完全又は部分寛解するCR群、寛解しないNR群、H.ピロリ陰性のHP-N群のうち、CR群のみ有意な減少)。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
|
特許権実施許諾 |
【可】
|