縮合多環化合物の製造方法

開放特許情報番号
L2011002579
開放特許情報登録日
2011/6/3
最新更新日
2012/8/20

基本情報

出願番号 特願2006-159347
出願日 2006/6/8
出願人 国立大学法人高知大学
公開番号 特開2007-326815
公開日 2007/12/20
登録番号 特許第5023322号
特許権者 国立大学法人高知大学
発明の名称 縮合多環化合物の製造方法
技術分野 有機材料、化学・薬品
機能 材料・素材の製造、安全・福祉対策
適用製品 縮合多環化合物の製造方法、アントラキノン誘導体の二量化による縮合多環化合物の製造、アントラキノン類の製造方法、ステントリンC、生理活性物質、生体内色素
目的 天然由来の縮合多環化合物の中には、生体内色素、抗菌作用や抗ウィルス作用等を有する生理活性物質等が知られている。ソライロラッパムシから単離された縮合多環化合物であるステントリンCは、既に全合成されているが、収率が著しく低い等の問題がある。反応性が低いアントラキノン誘導体同士を、直接的に二量化させて、立体選択的に収率良くステントリンCへ誘導する方法は知られていない。そこで、反応性が低いアントラキノン誘導体同士を、直接的に二量化により環縮合させて、立体選択的に収率良く、多環化合物を大量に製造できる方法を提供する。
効果 この縮合多環化合物の製造方法によれば、反応性が低いアントラキノン類の二量体を、高圧下で、直接的に二量化により環縮合させて、多環化合物を簡便かつ収率良く、大量に製造することができる。しかも、アントラキノン類の置換基を適切に選択することにより、立体選択的に多環化合物を製造することができる。
技術概要
この縮合多環化合物の製造方法は、1,2,7,8位が未置換であってもよく3,6位が遊離の水酸基で置換され又は保護基によって保護された水酸基で置換され4,5位が未置換であるアントラキノン類を1×10↑8〜1×10↑1↑0Paの高圧に晒し、その2分子を、10位の炭素原子同士と、4,5位の何れか一方の炭素原子同士とで結合させ、二量体にすることからなる。この縮合多環化合物の製造方法によるステントリンCの製造は、例えば、トリヒドロキシアントラキノン体(式45)を、アルカリ性条件下で高圧に晒し二量体にしてから、光照射により、フェナントロピレン ジオン類であるステントリンC−(OMe)↓2(式46)とし、酸性条件下で処理してステントリンC(式2)を得る。この縮合多環化合物の製造方法によれば、生体内色素、抗菌剤、抗ウィルス剤、有機染料等となる縮合多環化合物を、簡便かつ収率良く製造することができる。縮合多環化合物の中でもステントリンCは、抗HIV剤として有用である。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【有】
国外 【無】   
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