出願番号 |
特願2005-317465 |
出願日 |
2005/10/31 |
出願人 |
国立大学法人高知大学 |
公開番号 |
特開2007-121240 |
公開日 |
2007/5/17 |
登録番号 |
特許第4825973号 |
特許権者 |
国立大学法人高知大学 |
発明の名称 |
糖類の分析方法および分析装置 |
技術分野 |
食品・バイオ、有機材料 |
機能 |
検査・検出、安全・福祉対策 |
適用製品 |
糖類の分析方法、糖類の分析装置、液体クロマトグラフィ/質量分析法、配位子交換カラムを用いた液体クロマトグラフィ/エレクトロスプレーイオン化マススペクトル法 |
目的 |
糖類の分析方法としては様々なものが知られているが、互いに構造が類似する糖類を簡便に分離分析できる技術は少なく、手間やコストのかかるものが多かった。一方、簡便な分析方法は得られる情報が少なく、特に多数の糖類が含まれている試料を十分に分析できないことがあった。そこで、簡便である上に感度が高く糖類をより正確に分離分析できるのみでなく定量も可能になる方法と、その様な方法が実施可能である装置を提供する。 |
効果 |
この方法によれば、試料中に含まれる糖類を簡便かつ正確に分離分析することができ、しかも、極めて感度よく質量分析を行なえるので、マススペクトルのピーク強度から各糖類を定量化できる。また、この装置はこの糖類の分析方法を実施するのに適している。このように、疾病の診断や治療にも応用し得る糖類の分析を従来技術よりも簡便かつ正確に実施できるものとして、産業上非常に有用である。 |
技術概要
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この糖類の分析方法は、配位子交換カラムを用いた液体クロマトグラフィにより糖類を含む被検試料を分離する工程、分離した被検試料にアミン化合物を添加する工程、及びアミン化合物を添加した被検試料をエレクトロスプレーイオン化法によりイオン化し、質量分析を行なう工程、を含む。アミン化合物としてはアンモニアが好適である。また、質量分析を行なう試料に占めるアミン化合物の濃度は、1.5質量%以上が好ましい。アミン化合物を添加しない場合に比べ、質量分析の感度が約10倍にもなる。配位子交換カラムに充填するゲルの平均粒子径は、1〜10μmが好ましい。ゲルの粒子径を微細にすることによって、互いに構造が類似する糖類の分離においても、良好な結果が得られる。この糖類の分析装置は、配位子交換カラム(3)を有する液体クロマトグラフィシステム、この液体クロマトグラフィシステムからの溶出液にアミン化合物を添加するためのポンプ(5)、およびエレクトロスプレーイオン化質量分析システム(6)、を有する。図は、糖類の分析装置の模式図、および、アミン化合物の濃度、カラム温度及びコーン電圧と分子イオンピークの強度比を示す図である。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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