出願番号 |
特願2005-278544 |
出願日 |
2005/9/26 |
出願人 |
国立大学法人高知大学 |
公開番号 |
特開2007-084518 |
公開日 |
2007/4/5 |
登録番号 |
特許第4815588号 |
特許権者 |
国立大学法人高知大学 |
発明の名称 |
海藻由来の免疫抑制物質を製造する方法 |
技術分野 |
化学・薬品、食品・バイオ、有機材料 |
機能 |
材料・素材の製造、食品・飲料の製造、安全・福祉対策 |
適用製品 |
海藻由来の免疫抑制物質、抗アレルギー性物質の生産方法、抗アレルギー性物質を含有する飲食品、抗アレルギー性物質を含有する薬剤、抗アレルギー性物質の確認方法 |
目的 |
アレルギー反応は、マスト細胞の脱顆粒が引き金となり、この細胞の反応を抑制することで、アレルギーの予防・治療が可能になるが、抗アレルギー性の予防又は治療を考えると、このための“クスリ”の常用よりも、抗アレルギーの予防として、食事に抗アレルギー効果をもつ食品を持続的に摂取することが安全性も高く、無駄もなく、経済的である。そこで、容易に入手可能な原料として海藻を対象とし、抗アレルギー効果を有する物質の存在を確認し、この確認法を利用して、抗アレルギー性物質を工業規模で生産する方法を提供する。 |
効果 |
工業的に抗アレルギー性物質を生産するには、安定して供給可能な原料が必要であるが、入手の容易な海藻を使用することによりこの問題を解決することができ、しかも抗アレルギー性物質を高濃度に含有している海藻を使用することによって高効率で抗アレルギー性物質を得ることができる。このためには、抗アレルギー性物質の存在確認と定量方法が重要であり、かかる技術を組み込んだ抗アレルギー性物質を製造する方法が提供できた。 |
技術概要
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この海藻から抗アレルギー性物質を製造する方法は、RBL-2H3細胞を抗DNP IgE抗体と、37℃、5%炭酸ガスを含む炭酸ガス培養器で16時間培養した後、さらに乾燥粉砕した緑藻、褐藻や紅藻などの海藻を低級アルコール、酢酸エチル或は水により抽出して得た抽出液を加えて30分培養し、この培養液に抗原として2,4-ジニトロフェニル(DNP)結合牛血清アルブミン(BSA)を加えて、培養上清中に誘導・放出された酵素β-ヘキソサミニダーゼの酵素活性を測定することによって抗アレルギー性物質を確認するとともに、抗アレルギー性成分の含有量を知り、抗アレルギー性成分を多量含有する海藻を特定し、この海藻を原料として抗アレルギー性物質を効率よく製造する。図は、水及びメタノールエキスの調製法、及び各種エキス(海藻水エキス、緑藻メタノールエキス、および褐藻メタノールエキス)を脱顆粒抑制試験を行って、抗アレルギー性を評価した結果を示す。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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