出願番号 |
特願2009-195728 |
出願日 |
2009/8/26 |
出願人 |
国立大学法人名古屋大学 |
公開番号 |
特開2011-046637 |
公開日 |
2011/3/10 |
登録番号 |
特許第5664992号 |
特許権者 |
国立大学法人東海国立大学機構 |
発明の名称 |
細胞特異的ペプチド及びその用途 |
技術分野 |
有機材料、食品・バイオ |
機能 |
材料・素材の製造、安全・福祉対策 |
適用製品 |
細胞特異的ペプチド、細胞特異的ペプチドの用途、内皮細胞特異的ペプチド、平滑筋細胞特異的ペプチド、線維芽細胞特異的ペプチド、体内埋込型医療器具、ステント、人工血管 |
目的 |
虚血性心疾患に対して、ステントを血管内に留置することによる、血栓や狭窄の治療が行われており、現在、薬剤溶出ステント(DES)が用いられているが、DESが遅発性ステント血栓症を起こした例が報告され、DESに代わる新たなステントの素材・抗血栓剤の開発が急務となっている。そこで、特定の細胞の制御に有用な、細胞特異性に優れたペプチド及びそのステントをはじめとする体内埋込型医療器具への適用を提供する。 |
効果 |
このペプチドは細胞特異性に優れ、このペプチドを用いれば特定の細胞の接着及び増殖を制御でき、従って、ステントなど体内埋込型医療器具の表面を処理するための材料として利用可能である。また、複数種類の細胞が二次元的又は三次元的に特定の局在状態で集合する組織体を構築するための材料として利用することも想定される。このように医療器具の分野での利用はもとより、組織工学の分野での利用も多いに期待できる。 |
技術概要
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特定の細胞に対して特異性を示すペプチド、並びに、このペプチドの医療器具への適用に関する。細胞特異性を示すペプチドに関しては、特定する配列番号からなる群より選ばれる何れかのアミノ酸配列を有する、内皮細胞特異的ペプチド、平滑筋細胞特異的ペプチド及び線維芽細胞特異的ペプチドが提供される。ペプチドの医療器具への適用に関しては、ペプチドを表面に露出する状態で含有するステント或はペプチドをその内腔表面に露出する状態で含有する人工血管等の体内埋込型医療器具、及び体内埋込型医療器具を製造するペプチドの使用が提供される。ペプチドを構成するアミノ酸の電荷、サイズ、疎水度等の様々な物理的性質に着目して細胞特異的ペプチドを探索。高い細胞特異性を認めたペプチドを表に示した。例えば、大動脈内皮細胞が好むペプチドはHHH、VVV及びTTTで、大動脈内皮細胞が忌避するペプチドはNNNであった。この結果をもとに、特定の細胞に対して特異性を示したペプチドの配列を組み合わせたペプチドをデザインし、その細胞特異性を調べ、内皮細胞特異的なペプチドとしてTGA、平滑筋特異的なペプチドとしてGATを見出した(図)。更に、コラーゲンIV由来の細胞特異的ペプチドの探索を実施。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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