イネ変異体、澱粉の製造方法、澱粉、及びイネ変異体の製造方法

開放特許情報番号
L2011002262
開放特許情報登録日
2011/5/6
最新更新日
2014/9/26

基本情報

出願番号 特願2009-209317
出願日 2009/9/10
出願人 公立大学法人秋田県立大学
公開番号 特開2011-055764
公開日 2011/3/24
登録番号 特許第5569876号
特許権者 公立大学法人秋田県立大学
発明の名称 イネ変異体、澱粉の製造方法、澱粉、及びイネ変異体の製造方法
技術分野 食品・バイオ
機能 食品・飲料の製造
適用製品 イネ変異体、イネ変異体により生成される澱粉、イネスターチシンターゼに変異をもったイネ変異体、イネ変異体の製造方法、澱粉の製造方法
目的 従来の澱粉生合成に関与する酵素に変異を持つイネ変異体において、イネの多数あるSSアイソザイムの中で、SSIVb遺伝子の胚乳における発現量は多くはなく、SSIVbの機能は不明であった。このため、SSIVbが劣性のイネ変異体は、形状や性質が違う澱粉を製造するとは考えられなかった。そこで、イネスターチシンターゼの変異した新規イネ変異体を提供する。
効果 イネスターチシンターゼIIIa型(SSIIIa)活性と、イネスターチシンターゼIVb型(SSIVb)の活性とが低下したイネ変異体を提供でき、このイネ変異体により生成される澱粉は、野生型イネやSSIIIaの活性低下に起因する親系統イネを用いて製造される澱粉とは形状が異なり、産業上利用可能である。
技術概要
このイネ変異体は、イネスターチシンターゼIIIa型(SSIIIa)及びイネスターチシンターゼIVb型(SSIVb)の遺伝子座が劣性ホモであり、遺伝的に固定されている。このイネ変異体は、更に、SSIIIaの活性が野生型に比べて低下したものである。このイネ変異体は、野生型や親系統と比べて、種子重量が8割以上維持され、農業形質が維持されている。そして、このイネ変異体を用いた澱粉の製造方法、並びに、この方法により製造された澱粉が提供される。この澱粉は、野生型イネやSSIIIaの活性低下に起因する親系統イネを用いて製造される澱粉とは形状が異なり、野生型イネや親系統イネを用いて製造される澱粉と比べて、澱粉粒が球状であり、また、アミロペクチンのDP≧37、又はアミロペクチンのクラスターを連結するB2鎖より長い鎖が少なく、また、糊化粘度特性が異なる。このイネ変異体の製造方法はSSIIIa変異体とSSIVb変異体との二重劣性ホモである。図は、ΔSSIIIa/ΔSSIVbの二重変異体(#2012、#2013)及びΔSSIIIa又ΔSSIVbであるそれらの親変異体(e1、e8、e14)と野生型の完熟玄米および切片の形態写真である。
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
Copyright © 2022 INPIT