可変インダクタ

開放特許情報番号
L2011001237
開放特許情報登録日
2011/3/4
最新更新日
2011/3/4

基本情報

出願番号 特願2005-121593
出願日 2005/4/19
出願人 国立大学法人群馬大学
公開番号 特開2006-303120
公開日 2006/11/2
登録番号 特許第4288353号
特許権者 国立大学法人群馬大学
発明の名称 可変インダクタ
技術分野 電気・電子
機能 機械・部品の製造
適用製品 可変インダクタ
目的 インダクタの形状を変えることなく、インダクタンス値を変化させることが可能である可変インダクタを提供する。
効果 アクチュエータにより薄膜コイルを移動させることにより、コイル間の相互インダクタンスを変化させて、可変インダクタ全体のインダクタンスを変化させることができる。従って、インダクタの形状を変えることなく、インダクタンス値を変化させることができる。また、アクチュエータを制御することにより、可変インダクタのインダクタンス値を制御できる。
技術概要
複数の薄膜コイル2、3を備え、この複数の薄膜コイル2、3のうち、少なくとも1つの薄膜コイル3に対してアクチュエータ5が設けられ、アクチュエータ5が、熱膨張によって曲がることにより、薄膜コイルの膜面に略垂直な方向に薄膜コイル3を移動させて、薄膜コイルの膜面に略垂直な方向における複数の薄膜コイルの間隔を変化させる構成とする可変インダクタ10である。アクチュエータは、第1配線層と絶縁層と第2配線層とを積層した構造を有する。スパイラル状のコイルが全体として矩形状に形成された薄膜コイルを複数備え、複数の薄膜コイルのうち、少なくとも1つの薄膜コイルの四隅付近にそれぞれアクチュエータが設けられ、アクチュエータが、固定された第1の櫛歯電極と、移動可能な第2の櫛歯電極とが互い違いに配置されて成り、第1の櫛歯電極と第2の櫛歯電極との間に電位差を印加することにより、第2の櫛歯電極が移動すると共に、薄膜コイルの膜面に略平行な方向に、薄膜コイルが移動する構成であり、第1の櫛歯電極及び第2の櫛歯電極の長手方向が、矩形状の薄膜コイルの縦方向及び横方向に対して斜めに形成されている。
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【可】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【 】
改善効果1 MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いてアクチュエータを製造することにより、可変インダクタを、半導体基板、例えばシリコン基板上に作製することが可能となる。これにより、構成が簡単で、かつ集積化・小型化・低消費電力化・低コスト化が可能な可変インダクタを実現できる。
改善効果2 MEMS技術を用いてアクチュエータを作製することにより、コイル間の距離も狭くすることが可能になるため、電磁的結合力を大きくできる。また、アクチュエータを利用して複数のコイルの相互インダクタンスを変化させることから、任意にかつ連続的にインダクタンスを変化させることができ、コイルを切り替えを前提とした仕様とする必要がない。
改善効果3 コイルに与える電流量や電圧量を変化させることによって、インダクタンスの変化量を調整することが可能であり、アクチュエータにより相互インダクタンスの変化と合わせて、広い範囲で連続的にインダクタンスを変化させることが可能になる。また、可変インダクタは、携帯通信機器の高性能化の要求から搭載個数が増加していくと予想され、今後大きな市場が期待できることから、この可変インダクタによって、高性能の携帯通信機器を小型で安い価格で実現可能になる。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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