出願番号 |
特願2008-299880 |
出願日 |
2008/11/25 |
出願人 |
国立大学法人名古屋大学 |
公開番号 |
特開2010-125534 |
公開日 |
2010/6/10 |
登録番号 |
特許第4441641号 |
特許権者 |
国立大学法人東海国立大学機構 |
発明の名称 |
鋼構造物の疲労き裂補修方法 |
技術分野 |
輸送、土木・建築、金属材料 |
機能 |
環境・リサイクル対策 |
適用製品 |
鋼橋の維持・管理、道路網、鋼橋の溶接継手部、応急処置 |
目的 |
鋼構造物に発生したごく初期段階の疲労き裂に対しても適用可能であるとともに、この疲労き裂を簡便かつ安価に補修することが可能であり、疲労き裂の進展を止める、あるいは疲労き裂の進展を遅延させて鋼構造物の疲労寿命の延命化を図ることができる疲労き裂補修方法の提供。 |
効果 |
この構成によれば、疲労き裂の開口が閉じて、き裂の対向する内側面同士が接触したき裂接触面が形成され、き裂接触面には少なからず圧縮残留応力が導入さている。したがって、外力による引張応力と圧縮残留応力が相殺されることによって、疲労き裂が開口しにくくなる、あるいはき裂開口幅が広がりにくくなり、疲労き裂の進展を止める、あるいは疲労き裂の進展を遅延させて鋼構造物の疲労寿命の延命化を図ることができる。 |
技術概要
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この技術では、鋼材の平板部又は曲板部に発生した疲労き裂を補修の対象とする鋼構造物の疲労き裂補修方法は、鋼材表面の疲労き裂を挟んだ両側のうち少なくとも一側を疲労き裂と平行にピーニングすることにより鋼材表面に塑性変形を付与し、疲労き裂の開口部を閉じてき裂接触面を形成する疲労き裂周辺ピーニング工程と、疲労き裂周辺ピーニング工程の後工程として、疲労き裂の直上をピーニングすることにより鋼材表面に塑性変形を付与し、き裂接触面の接触面積及び/又は接触圧力を増加する疲労き裂直上ピーニング工程と、を有する。疲労き裂周辺ピーニング工程によってき裂接触面を形成した後に、疲労き裂直上ピーニング工程を施すことによって、き裂接触面の接触面積や接触圧力が増加する。これにより、き裂接触面の広い範囲で高い圧縮残留応力を導入することができるため、疲労き裂を開口しようとする引張応力に抵抗する効果はさらに高くなる。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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