出願番号 |
特願2008-135009 |
出願日 |
2008/5/23 |
出願人 |
国立大学法人 筑波大学 |
公開番号 |
特開2009-280525 |
公開日 |
2009/12/3 |
登録番号 |
特許第5371030号 |
特許権者 |
国立大学法人 筑波大学 |
発明の名称 |
ベシクルの製造方法、この製造方法によって得られるベシクルおよびベシクルを製造するためのW/O/Wエマルション |
技術分野 |
有機材料、化学・薬品、食品・バイオ |
機能 |
材料・素材の製造、食品・飲料の製造、安全・福祉対策 |
適用製品 |
ベシクル、リポソーム、閉鎖小胞体、ベシクルを製造するためのW/O/Wエマルション、モデル細胞膜・ドラッグデリバリーシステム製剤・食品カプセル・マイクロリアクター等に用いられるベシクル |
目的 |
ベシクルへの所望物質の内包率を高めるためにエマルションを利用することができるが、従来の方法は、揮発性溶媒としてクロロホルムやベンゼンなどが用いられており、得られるベシクルの食品などへの利用は制限される。また、これらの方法を用いても、高い内包率を安定的に得ることは困難であったり、得られるベシクルのサイズを制御することが難しいという問題があった。そこで、高い内包率と粒子径の制御を同時に達成することができ、また医薬や食品素材として利用可能な安全性の高いベシクルの製造方法を提案する。 |
効果 |
この方法によれば、ベシクルの粒径など所望の物性を制御しつつ、所望の内包物質に対して高い内包率が達成でき、また、得られるベシクルは、医薬や食品素材として利用可能な安全性の高い化学物質の組み合わせで作製可能であり、さらに、研究用のモデル細胞膜やドラッグデリバリーシステム製剤およびマイクロリアクターとして要求される強度(形状維持性)をも十分に備えたベシクルを製造することができる。 |
技術概要
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このベシクルの製造方法は、内包させる物質を溶解あるいは懸濁状態で含む水溶液と、ベシクルを構成することができる乳化能を有する脂質を含む有機溶媒相とからW/Oエマルションを製造し、このW/Oエマルションと、ベシクル脂質膜を破壊しない水溶性乳化剤の外水相液からW/O/Wエマルションを製造し、そしてこのW/O/Wエマルションから有機溶媒相を除去してベシクルを形成させることからなる。内包させる物質としては医薬用、食品用、サプリメント用、または化粧品用物質を挙げることができ、好ましくは、水溶性物質である。有機溶媒相中には医薬用、食品用、サプリメント用、または化粧品用物質といった疎水性物質を含有させることができる。このW/O/Wエマルションの乳化方法は、扱う物質に過剰のシェアを加えない点から、マイクロチャネル乳化法によりエマルション化されることが望ましい。このベシクルにはその内水相に水溶性物質、固体粒子、或は細胞など種々の物質を内包させることができ、平均粒径が数十nm〜数十μmのものを製造することができる。図は、ベシクルの製造方法の一例を示す流れ図、および、親水性物質の内包率について既存の方法と比較したグラフである。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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