出願番号 |
特願2006-174383 |
出願日 |
2006/6/23 |
出願人 |
国立大学法人 筑波大学 |
公開番号 |
特開2008-001659 |
公開日 |
2008/1/10 |
登録番号 |
特許第4604200号 |
特許権者 |
国立大学法人 筑波大学 |
発明の名称 |
環状カーボネート直接合成方法およびこれによって製造された環状カーボネート |
技術分野 |
有機材料 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
環状カーボネート、環状カーボネート直接合成方法 |
目的 |
エチレンオキシドと二酸化炭素とからエチレンカーボネートを、プロピレンオキシドと二酸化炭素からプロピレンカーボネートを製造する方法、あるいは環状カーボネート製造用触媒など、環状カーボネート製造に関する提案がある。この技術は、グリコールやグリセリンといったヒドロキシル基が隣接した化合物とCO↓2を反応させて環状カーボネートを合成する技術に関し、環状カーボネートを高収率で直接合成する方法を提供する。 |
効果 |
この方法によれば、ヒドロキシル基が隣接した化合物とCO↓2から環状カーボネートを直接合成でき、副生する水の除去で、反応の平衡を生成物側に移動させ、環状カーボネートを高収率で直接合成できる。この合成法は温室効果ガスであるCO↓2を固定化でき、副生成物は水だけで環境に優しいプロセスである。また、この反応は、粉末状の活性金属担持触媒を用いた不均一系反応で、触媒を容易に分離でき、その触媒を再利用でき、従って、廃棄物が少ないという利点も持っている。 |
技術概要
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この環状カーボネート直接合成方法は、活性金属触媒の存在下、グリコール或はグリセリンを炭酸ガスと反応させる直接合成反応によりカーボネート骨格を含む構成がC−C結合で環状になった環状カーボネートを生成する工程と、このカーボネートの生成の際に生成する水に、水和反応或は加水分解させる反応物を反応させる工程とを併存させる。ここで、活性金属触媒は、環状カーボネートの生成工程及び水に水和反応或は加水分解させる反応物を反応させる工程の何れの工程にも使用され、かつ活性金属触媒は、活性金属担持触媒である。好ましくは、活性金属担持触媒の活性金属は、Cu、Ag、Auの何れかであり、かつ担体はZn、Ce、Zr、Ti、Alからなる酸化物である。水和反応させる反応物はアセトニトルであり、加水分解させる反応物は2、2−メトキシプロパン或は酢酸エチルが好ましい。図は、カーボネート合成反応における、アセトニトリルによる水除去を示す反応式、アセトニトリル水和反応触媒を共存させてのPC合成結果(図4、MDC-7;CuO/ZnO/Al↓2O↓3)、CuO/ZnO触媒の表面積とPC生成量(図25 Zn=5/95、10/90、20/80の触媒が高い表面積で高い活性を示した)。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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