目的
沖縄に生育する植物中から優れた薬効や機能性を有するものを見出し、このものが含む有効成分を取りだして医薬あるいは機能性食品等として利用可能にする。
効果
ベニバナボロギク抽出物の医薬は、ATL治療剤、抗ウイルス剤、抗腫瘍剤、前大腸癌病変予防剤等として有利に使用できる。
技術概要
ベニバナボロギクの抽出物を有効成分とする医薬である。ベニバナボロギク全草を、80℃以上の熱水で抽出することにより得られるベニバナボロギクの抽出物である。抽出は、好ましくは、ベニバナボロギクの全草(地上部)を原料とし、これを乾燥後、細断等を行ない、加熱した前記親水性溶媒に浸漬することにより行う。親水性溶媒の量は、原料1kgに対し、1〜20L程度とすることが好ましい。また、抽出時間は、好ましくは10分〜1時間程度である。ベニバナボロギク抽出物は、次に示すような薬理活性を有する。(1)(ATL)作用:ATL細胞やHTLV−1感染T細胞株の生存率を有意に低下させるので、臨床上有用な抗成人T細胞白血病(ATL)治療薬として利用可能である。(2)抗単純ヘルペスウイルス(HSV)作用:ベニバナボロギク抽出物は、HSV−1およびHSV−2に対する中和活性を有する。(3)一酸化窒素(NO)誘導作用、(4)前大腸癌病変予防作用:前癌病変である変異陰窩巣(ACF)数及び粘液枯渇巣(MDF)構成細胞の増殖能を抑制する。