ピロティフレームを備えた建築物の耐震補強方法

開放特許情報番号
L2011000798
開放特許情報登録日
2011/2/18
最新更新日
2011/2/18

基本情報

出願番号 特願2005-205926
出願日 2005/7/14
出願人 国立大学法人 琉球大学
公開番号 特開2006-274783
公開日 2006/10/12
登録番号 特許第4224589号
特許権者 国立大学法人 琉球大学
発明の名称 ピロティフレームを備えた建築物の耐震補強方法
技術分野 土木・建築
機能 安全・福祉対策、免振・制振
適用製品 ピロティフレームを備えた建築物の耐震補強システム
目的 多大なコストを伴うことなしに既存のピロティ建築物あるいはピロティフレームを部分的に有する建築物の耐震補強を図ることができる新規な方法を提供する。
効果 ピロティフレームの開口にはプレート(鋼板)でサンドイッチされ、プレストレスが導入された極厚壁が形成されるため、建築物の水平耐力(強度)と靭性(ねばり)が大幅に改善される。また、コンクリートを増し打ちする前、プレートと緊結部材(PC鋼棒)が型枠やフォームタイ(型枠を所定の位置に維持するもの)の役割を果たすが、コンクリートが硬化後は鋼板が横補強材、PC鋼棒が緊張力を導入した横拘束材として機能することとなり、非常に合理的で無駄のない、簡便な補強法として耐震補強効果(耐力と靭性の両方を同時に)を発揮する。
技術概要
図1は耐震補強を図ったピロティ建築物を模式的に示した図であり、(a)は立面図、(b)はA−A断面図である。図2は図1の側面図、図3は図1に示した建築物の壁体5の要部を拡大して示した断面図、図4は図1に示した建築物の壁体6の要部を拡大して示した断面図、である。図において1は建築物の骨格をなす柱部材、2は柱部材1の相互間をつなぐ梁部材(横部材)、3は床部材(横部材)、4は柱部材1と梁部材2、床部材3により1階部分において区画形成された開口であり、柱部材1、梁部材2及び床部材3にてピロティフレームを形成する。壁体5は、柱部材1を両側から挟み込むように配置、連係させてその相互間にて閉空間を形成するプレート(鋼板等)5aと、このプレート5aを貫通する緊結部材5bと、プレート5aの密閉空間内にて充填されたコンクリート5cからなり、プレート5aと柱部材1との間に隙間があれば、その隙間をなくすために必要に応じてグラウト材が注入される。そして、プレート5a、6aによって形成された閉空間にコンクリート5c、6cを充填して硬化させ、緊結部材5b、6bを締め上げて硬化後のコンクリート5c、6cに対してプレストレスを導入する。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【可】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【改善】
改善効果1 プレートを横部材の側面まで延長させ、それらを貫通する緊結部材を締め上げることで該プレートを横部材に直接あるいは充填コンクリートを介して圧着させると、横部材の破壊が抑制され建築物全体の水平耐力と靭性がともに大幅に改善される。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【有】
国外 【有】   
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