技術概要
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図1は流出赤土の海域への拡散抑制工法を示した斜視図、図2はこの工法を簡略に示した平面図、図3は図2のX−X線上の断面図であり、図4は図2のY−Y線上の断面図である。この拡散抑制工法では、河川1から赤土を含む濁水が河口水路2に流れ込むと、河口水路2は常に水が満ちているので、図1に矢印で示すように、河口水路2の天端部2aから溢れ出て河口水路2の周囲のマングローブ植栽域群のうち最内側の第1のマングローブ植栽域3に流れ込み、さらに第1のマングローブ植栽域3の擁壁7の天端部7aから溢れて、それよりも低い第2のマングローブ植栽域4、続いて第3のマングローブ植栽域5へと順次に流れ込み、最後に第3のマングローブ植栽域5の表面を越えて流れた後に最外周の擁壁12の外側の排水路13に流れ込み、河口水路2から放射状に流れ出た河川1の濁水は最後に排水路13を越えて海域16に流出していく。しかも、各マングローブ植栽面は河口水路2に向かって傾斜しているから、各マングローブ植栽域3、4、5に堆積した赤土の層は赤土排出路9、10、11側へ匍匐的に移動して流れ込み、赤土は最終的には赤土排出路9、10、11、13の終端の深い沈殿溜に溜まる。 |