低濃度ブタノール水溶液からのブタノールの分離濃縮方法

開放特許情報番号
L2011000766
開放特許情報登録日
2011/2/18
最新更新日
2015/10/1

基本情報

出願番号 特願2010-252415
出願日 2010/11/11
出願人 独立行政法人産業技術総合研究所
公開番号 特開2011-136979
公開日 2011/7/14
登録番号 特許第5578565号
特許権者 国立研究開発法人産業技術総合研究所
発明の名称 低濃度ブタノール水溶液からのブタノールの分離濃縮方法及び該方法に用いるブタノールの分離濃縮膜
技術分野 有機材料、無機材料
機能 材料・素材の製造
適用製品 低濃度ブタノール水溶液からのブタノールの分離濃縮方法、浸透気化分離法による低濃度ブタノール水溶液からブタノールを分離濃縮する方法、シリコンゴムコーティングしたシリカライト膜
目的 ブタノールは濃度が約8wt%以下の低濃度及び約80wt%以上の高濃度で均一相、中間の約8〜80wt%では、ブタノールリッチな上層と水リッチな下層の二層に分離する。濃度が80wt%以上の均一相は、親水膜脱水で、無水のブタノールが得られるが、水リッチな下層の無水化には、多くのエネルギーを要する。そこで、この低濃度の均一相を有するブタノール水溶液から、ブタノールが高濃度で相分離しない均一相のブタノールを効率よく得る方法を提供する。
効果 この方法によれば、1〜2wt%程度の希薄ブタノール含有水溶液からでも、濃度が80wt%以上の均一相のブタノール水溶液を得ることができるので、ブタノール発酵液等の低濃度ブタノール水溶液からブタノールの精製に要する投入エネルギーを大幅に低減することが可能となる。
技術概要
低濃度の均一相を有するブタノール水溶液から、浸透気化分離法によって、その濃度が80wt%以上の均一相のブタノール水溶液を得るブタノールの分離濃縮方法である。この浸透気化分離法に用いる膜は、シリコンゴムコーティングしたシリカライト膜であることが好ましく、特に、シリカライト膜が、25℃以上で撹拌して調製した製膜用合成ゲルを用いて、種結晶を塗布した多孔質基板上に水熱合成を施すことでシリカライト膜を形成し、さらにその上にシリコンゴムコーティングを施すことにより製造されたものが好ましい。その濃度が80wt%以上の均一相のブタノール水溶液が得られると、その後の工程で、例えば、A型ゼオライト膜などの親水膜を用いて脱水すれば、蒸留法を用いることなく無水のブタノールが得られる。図は、低濃度ブタノール水溶液の分離濃縮方法を示す。
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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