出願番号 |
特願2007-106198 |
出願日 |
2007/4/13 |
出願人 |
公立大学法人首都大学東京 |
公開番号 |
特開2008-259993 |
公開日 |
2008/10/30 |
登録番号 |
特許第4970120号 |
特許権者 |
東京都公立大学法人 |
発明の名称 |
金微粒子を担体に分散・固定する方法 |
技術分野 |
金属材料、有機材料、無機材料 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
金微粒子担持担体、金微粒子を担体に分散・固定する方法、ナノオーダーの金微粒子を担体上に担持する方法、ナノオーダーの金クラスターを担体上に担持する方法、金微粒子担持担体からなる触媒、グルコースの酸化触媒、金微粒子担持担体からなる着色剤 |
目的 |
従来金微粒子を担体に担持させる方法として種々の方法が知られているが、従来の方法は、いずれも煩雑な処理が必要とされる上、担体上に金前駆体を析出または担持させるために、水系など溶液中での処理が必要とされる、後処理での高温処理の必要性がある等の種々の問題を有し、担体の材質に関係なく、短時間且つ簡便に金微粒子担持触媒を製造することができなかった。そこで、担体の材質に関係なく、短時間且つ簡便にナノオーダーの金微粒子或は金クラスターを担体上に担持させる方法を提供する。 |
効果 |
この方法は固相で混合するので、従来の方法に比べて、溶媒を用いずに金微粒子を担持できる。また、化学気相蒸着のように特別な装置を必要とせず、調製時間も大幅に短縮でき、簡便にナノオーダーの金微粒子(ナノ粒子、クラスター)を担持することができる。製造された金ナノ粒子および金クラスター担持担体は、高活性の触媒特性を示し、さらに担体の材質、金担持量、金微粒子の大きさなどにより種々の色に着色した粒子が得られることから、種々の色に対応した着色剤として利用できる。 |
技術概要
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昇華性の金前駆体と無機または有機担体とを機械的摩擦を加えながら固相混合した後、還元することからなる担体表面もしくは担体の細孔内部に金微粒子を分散・固定する方法である。昇華性の金前駆体はジメチル金アセチルアセトナート錯体、ジメチル金トリフルオロアセチルアセトナート錯体、クロロトリメチルホスフィン金錯体、メチル(トリメチルホスフィン)金錯体などから選ばれ、担体は高分子、金属錯体、炭素系物質、金属酸化物、金属水酸化物および金属硫化物等から選ばれる。担体は多孔質の粒子であっても良い。好ましくは、還元は、還元性ガス雰囲気下で行われる。金微粒子の平均粒径は20nm以下が好ましい。この金微粒子が分散・固定化された担体は、グルコース酸化触媒、一酸化炭素酸化触媒またはアルコール酸化触媒を含む触媒或は着色剤として用いられる。図は、多孔性金属錯体、[Cu↓2(pzdc)↓2(pyz)]↓n(孔径;4.0×6.0Å)に金を担持(金担持量;0.5wt%)させて得た金ナノ粒子担持多孔性金属錯体のTEM写真である。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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