出願番号 |
特願2008-292894 |
出願日 |
2008/11/17 |
出願人 |
国立大学法人東北大学 |
公開番号 |
特開2010-119303 |
公開日 |
2010/6/3 |
登録番号 |
特許第5614606号 |
特許権者 |
国立大学法人東北大学 |
発明の名称 |
多量体化低分子抗体 |
技術分野 |
化学・薬品、有機材料、生活・文化 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
医薬組成物、免疫療法、抗体医薬、低分子抗体、成長抑制効果 |
目的 |
固形がんやEGFR陽性がん腫に対して、成長阻害効果を発揮するscFv多量体の例は報告されていないことに鑑み、抗上皮増殖因子受容体(EGFR)に対する一本鎖抗体(scFv)のリンカーを改変することで、多量体化scFvを構築し、分子量の増大による体内動態を改善し、さらには多価効果による親和性及び抗腫瘍効果の増強を図り、安価な新規医薬分子の提供。 |
効果 |
抗ヒト上皮細胞成長因子受容体1抗体528由来のscFvのリンカーを改変することでscFvの2量体から4量体を調製することができる。これら多量体化低分子抗体は何れも、単独でCetuximabと同等、あるいはそれ以上のがん細胞成長阻害効果を示す。更にある条件ではPanitumumabを凌駕する効果も示す。 |
技術概要
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この技術は、抗ヒト上皮細胞成長因子受容体1抗体528のH鎖のヒト型化可変領域(h5H)及びL鎖のヒト型化可変領域(h5L)を含む一本鎖抗体(scFv)から構成される多量体化低分子抗体であって、h5H及びh5Lが、夫々、配列番号2及び配列番号4に示されるアミノ酸配列、又はアミノ酸配列において一個又は数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列であって可変領域と実質的に同等の抗原結合性を有するアミノ酸配列である多量体化低分子抗体とする。ヒト型化によって抗体自身の機能低下等が生起する場合があるので、一本鎖ポリペプチド中の適当な部位、例えば、CDR構造に影響を与える可能性があるフレームワーク(FR)中の部位、例えば、canonical 配列又はvernier 配列において部位特異的変異を起こさせることによってヒト型化抗体の機能の改善をすることが出来る。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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