リグノセルロース系バイオマス原料を酵素糖化する際の前処理技術

開放特許情報番号
L2011000162
開放特許情報登録日
2011/1/21
最新更新日
2015/8/4

基本情報

出願番号 特願2009-220787
出願日 2009/9/25
出願人 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
公開番号 特開2011-004730
公開日 2011/1/13
登録番号 特許第5633839号
特許権者 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 リグノセルロース系バイオマスの変換方法
技術分野 化学・薬品、有機材料、無機材料
機能 材料・素材の製造、加熱・冷却、加圧・減圧
適用製品 酵素糖化反応の基質として用いるスラリーの製造方法、酵素糖化法、エタノール製造法、バイオエタノール、カルシウム塩を含む無機物の回収法
目的 リグノセルロース系バイオマス原料(易分解性糖質を含有するリグノセルロース系バイオマス原料を含む)を酵素糖化する前処理として、固液分離や洗浄工程による糖質(特に、遊離糖質、でん粉、キシラン等)の流出を伴わず、且つ効率よく糖化を行うための前処理技術を提供する。
効果 本発明によれば、酵素糖化・発酵に適したpHを安定的に維持することができ、固液分離や洗浄工程を行わずに直接糖化反応やエタノール発酵を行うことが可能となる。即ち、同一反応槽内で前処理・糖化・エタノール発酵という一連工程を同時に行うことが可能となる。また、繊維質(セルロース、ヘミセルロース)のみのバイオマス原料だけでなく、澱粉や砂糖等の易分解性糖質を含む稲わら、サトウキビなどの茎葉部や植物体地上部全体を原料とし水酸化カルシウム処理および糖化反応を行うことが可能となり糖質を回収し、エタノール発酵工程に供し得る。
技術概要
 
リグノセルロース系バイオマス原料である植物体の地上部を粉砕した後、その原料や水酸化カルシウムおよび水を含むスラリーを調製してアルカリ処理を行い、その後二酸化炭素を通気すること及び/又は加圧することによって、中和しpHを5〜7に低下させて調製する酵素糖化反応の基質として用いるスラリーの製造方法、またこのスラリー製造方法により得られるスラリーを基質とする酵素糖化法、さらにこの酵素糖化法により得られる糖化物を基質とするエタノール発酵法である。なお、アルカリ処理は80〜180°Cで10分〜3時間、または0°C〜50°Cで3日以上行うものであり、植物体の地上部が稲、麦、トウモロコシ、サトウキビ、ソルガム、エリアンサス、牧草、単子葉類の雑草のうちの1以上からのものである。
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
希望譲渡先(国内) 【否】 
特許権実施許諾 【可】
実施権条件 平成10年6月29日付特総第1173号特許庁長官通達「特許権等契約ガイドライン」に基づき、案件ごとに協議のうえ決定。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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