出願番号 |
特願2011-535418 |
出願日 |
2010/10/6 |
出願人 |
国立大学法人宮崎大学 |
公開番号 |
WO2011/043369 |
公開日 |
2011/4/14 |
登録番号 |
特許第5652791号 |
特許権者 |
国立大学法人 宮崎大学 |
発明の名称 |
水溶性ポルフィリン及びその製造方法 |
技術分野 |
有機材料、食品・バイオ、化学・薬品 |
機能 |
材料・素材の製造、安全・福祉対策 |
適用製品 |
水溶性ポルフィリン及びその製造方法、水溶性と脂溶性を兼備したポルフィリン誘導体、生化学分野における蛍光色素、光力学的療法の光増感剤、医療分野における光増感剤 |
目的 |
近年、ポルフィリン誘導体は、生化学分野における蛍光色素や、医療分野における光力学的療法の光増感剤にも用いられ、水溶性向上が課題となっている。周知の水溶性を付与したポルフィリン誘導体は、その合成が容易でないという欠点があり、また、生化学分野や医療分野の用途を考慮すると、水溶性とともに脂溶性(油溶性)を兼備することも求められるが、このような要求を満たすポルフィリン誘導体の合成は困難である。そこで、水溶性が向上したポルフィリン誘導体であって、望ましくは水溶性と脂溶性を兼備したポルフィリン誘導体を提供する。 |
効果 |
この水溶性ポルフィリンは、簡便な合成方法を用いて、軸配位子を導入することにより、ポルフィリン誘導体に水溶性とともに脂溶性を付与することができる。そのため、微生物や細胞などへの生体親和性が高く、生化学分野における蛍光色素や医療分野における光増感剤として好適に利用することができる。 |
技術概要
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新規なポルフィリン誘導体として、一般式(1) 〔式中、mは1〜30の整数、nは2〜4の整数を示し、Rは水素原子、又はアルキル基もしくは芳香族基を示し、Phはフェニル基を示し、X-は対イオンであり、ハロゲン化物イオン、PF↓6↑-又はBF↓4↑-を示す。〕 で示される、テトラフェニルポルフィリン誘導体からなる水溶性ポルフィリンが提供される。mは1〜9 、nは2〜3、Rはメチル基、エチル基、ブチル基、ヘキシル基、ドデシル基又はオクタデシル基が好ましい。この水溶性ポルフィリンの製造方法は、中心金属としてリンを含有するテトラフェニルポルフィリンリン錯体を原料とし、この錯体に、軸配位子として、式 -O-(C↓nH↓2↓nO)↓m-R 〔式中、m、n、Rは式(1)と同じ。〕で示されるポリアルキレングリコール部位及び置換基(R)を有する配位子を導入する。この水溶性ポルフィリンは、光力学的療法における光増感剤として有用である。 |
実施実績 |
【試作】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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