出願番号 |
特願2009-049287 |
出願日 |
2009/3/3 |
出願人 |
国立大学法人金沢大学 |
公開番号 |
特開2010-201332 |
公開日 |
2010/9/16 |
登録番号 |
特許第5164169号 |
特許権者 |
国立大学法人金沢大学 |
発明の名称 |
有害金属汚染物の浄化方法 |
技術分野 |
無機材料、化学・薬品 |
機能 |
環境・リサイクル対策、洗浄・除去 |
適用製品 |
有害金属汚染物の浄化、汚染土壌の修復、汚染土壌の浄化システム、有害金属に汚染された汚染土壌・産業廃棄物・焼却灰及び下水汚泥等の汚染物の浄化 |
目的 |
近年、重金属等の有害金属にて汚染された土壌の修復が問題となっている。また、産業廃棄物の最終処分場が枯渇する恐れが生じている。汚染土壌の修復には、各種の提案がなされているが、消費エネルギーが多くかかる、土壌の浄化率が低い、実用性に欠ける等の課題がある。そこで、汚染物から有害金属を可溶化除去するのに用いるキレート洗浄液の再利用が可能で、少量の薬剤で金属回収もできる有害金属汚染物の浄化方法を提供する。 |
効果 |
この方法により、有害金属に汚染された汚染土壌等の汚染物をキレート剤含有の洗浄剤にて洗浄した後の洗浄廃液から固相吸着材にて有害金属を除去できるので、洗浄液を繰り返し利用できるようになり、エネルギー負荷の非常に少ない浄化システムを構築できる。これにより、自然汚染土壌も含めて浄化が容易になる。また、汚染廃棄物に対しては廃棄物の減量化と有効利用が期待できる。 |
技術概要
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有害金属に汚染された、汚染土壌、産業廃棄物、焼却灰及び下水汚泥等の汚染物の浄化方法に関する。この有害金属汚染物の浄化方法は、有害金属に汚染された汚染物を、キレート剤含有洗浄液にて洗浄することでこの汚染物から有害金属を除去し、この洗浄で発生した洗浄廃液を、使用したキレート剤よりも錯生成力の高い固相吸着材に接触させ、キレート剤含有洗浄液から有害金属を回収することで、キレート剤含有洗浄液を再生することからなる。固相吸着材は、環状分子にキレート配位子を修飾した多点相互作用を有するものであることが好ましい。固相吸着材に有害金属を吸着させた後のキレート剤含有洗浄液は再生されるので、繰り返し汚染物の洗浄に利用できる。一方、固相吸着材に吸着した有害金属は少量の酸にて容易に溶出するので固相吸着材も繰り返し利用できる。キレート剤含有洗浄液に用いるキレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸、3−ヒドロキシ−2,2’−イミノジコハク酸、2,2’−イミノジコハク酸、L−グルタミン酸ジ酢酸等のナトリウム塩が好ましく、特に生分解性キレート剤が好ましい。図は、浄化システムのフロー図を示す。 |
実施実績 |
【試作】 |
許諾実績 |
【有】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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