酵素センサ、該酵素センサを使用した分析方法及びキット

開放特許情報番号
L2010006087
開放特許情報登録日
2010/11/26
最新更新日
2020/8/12

基本情報

出願番号 特願2007-048181
出願日 2007/2/27
出願人 国立大学法人富山大学
公開番号 特開2008-209323
公開日 2008/9/11
登録番号 特許第4892686号
特許権者 国立大学法人富山大学
発明の名称 酵素センサ、該酵素センサを使用した分析方法及びキット
技術分野 電気・電子、生活・文化
機能 検査・検出、安全・福祉対策
適用製品 酵素センサ、該酵素センサを使用した分析キット
目的 生体サンプルに含まれる微量タンパク質などの生化学物質、特にホルモン例えばコルチゾールの高感度、迅速分析を可能とする酵素センサを提供する。
効果 従来の分析方法では、生体サンプルに含まれる微量タンパク質の分析時間は6〜8時間ほど要していた。この酵素センサの分析では、分オーダー(10分程度)に短縮し、コルチゾールだけでなく他のホルモンの迅速分析に適用可能である。
技術概要
 
第1電極(作用極)、第2電極(対極)と第1電極と対向して配置している第3電極(対向極)及び反応槽を備える酵素センサである。酵素センサは、1)作用極が基板上で水平方向に配置され、対向極が作用極の実質的に上方に配置され、作用極と対向極間では電気泳動を垂直に展開可能であり、2)作用極に被測定物質に対する抗体(1次抗体)が固定化され、3)作用極に固定化された抗体には、抗体に結合する生体サンプルに含まれる被測定物質(抗原)を介して酵素によって標識化された酵素標識2次抗体が結合可能であり、4)作用極と対向極間に電圧を印加する電気泳動により、被測定物質、酵素標識2次抗体と1次抗体との凝集が可能であり、5)4)とは逆方向の電圧を印加することによる電気泳動により、被測定物質以外の生体サンプル成分、酵素標識2次抗体が作用極の近傍から除去可能であり、6)反応槽に十分量の電子メディエーター及び酸化還元物質が存在し、酵素標識2次抗体の酵素が酸化還元物質を触媒するとともに電子メディエーターを還元することで電子の授受が発生し、作用極と対極間の電気化学反応として、被測定物質の濃度に応じた電流が検出される。
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

アピール内容 コルチゾールは、血液中の基準値が10 〜15μg/dl と比較的高いので、免疫測定法など高感度な分析法を用いれば唾液から分析できるので、ストレス研究においてゴールド・スタンダードとして多用されてきた。本発明の酵素センサでは、コルチゾールの高感度、迅速分析が実現され、ストレス研究にも有用である。また、本技術は、コルチゾールだけでなく他のホルモンの迅速分析にも適用可能である。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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