磁気浮上装置並びに磁気浮上方法

開放特許情報番号
L2010006071
開放特許情報登録日
2010/11/26
最新更新日
2020/8/12

基本情報

出願番号 特願2006-182509
出願日 2006/6/30
出願人 国立大学法人富山大学
公開番号 特開2007-084338
公開日 2007/4/5
登録番号 特許第5176097号
特許権者 国立大学法人富山大学
発明の名称 磁気浮上装置並びに磁気浮上方法
技術分野 電気・電子、機械・加工
機能 機械・部品の製造
適用製品 磁気浮上装置
目的 正確な浮上位置制御或いは振動抑制を実現することができる金属板を磁気的に浮上させる磁気浮上装置及び磁気浮上方法を提供する。
効果 誘導電流及び交流磁界によって発生するクーロン力を利用した磁気浮上方式では、非磁性金属板の浮上制御に対し、この磁気浮上装置では、誘導反発による磁気浮上のみでは達成が困難である正確な浮上位置制御並びに振動抑制を実現することができる。金属板を浮上させるシステムと同様に固定された金属レール上に磁石装置を磁気的に浮上させ、磁石装置を搬送させる磁気浮上装置、所謂、リニアモータにおいても、同様に正確な浮上位置制御及び振動抑制を実現することができる。
技術概要
図1は、磁気浮上装置の構成を概略的に示すブロック図である。また、図2は、図1に示された磁気浮上装置の構成を下方から見て示す平面図である。磁気浮上装置では、非磁性且つ導電性の金属板(金属板)5上に上部交流電磁石EM1が配置される。上部交流電磁石EM1は、その端面が非磁性金属板5の上面に向けられた上部交流電磁石鉄心1a及びこの上部交流電磁石鉄心1aの周りに巻回された上部交流電磁石コイル1bから構成される。同様に、非磁性金属板5下には、上部交流電磁石EM2が配置される。この上部交流電磁石EM2は、その端面が非磁性金属板5の下面に向けられた下部交流電磁石鉄心2a及びこの下部交流電磁石鉄心2aに巻回された下部交流電磁石コイル2bから構成される。磁気浮上装置では、更に左右の交流電磁石コイル3b、4bに下部交流電磁石コイル2bに印加される交流電圧と同一の周波数の交流電圧が印加されて交流磁界が発生される。この交流磁界によって浮上力としてフレミング左手の法則に従うローレンツ力が発生される。図3は図1に示された磁気浮上装置におけるある瞬時での電流、磁束及び力の方向を示す説明図である。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

アピール内容 産業界で車のボディーや家電製品などに大量に使用されている薄鋼板は、薄板の高品質化(均一な塗料流布や接触変形の除去)が重要であり、そのため非接触搬送技術が盛んに研究されている。しかし、薄鋼板は、柔軟性に富むため、能動磁気浮上によって安定に搬送するのは容易ではなく、産業界への導入は長年の懸案となっている。薄鋼板などの磁性材料に限らず、高強度及び軽量化を目的とした材料開発は盛んであり、アルミニウム或いはマグネシウム等の非磁性金属に対しても能動制御を施すことのできる非接触搬送方法が必要であり、産業上の利用可能性は高い。また、リニアモータに代表される磁気浮上装置にも適用することが可能であり、線形性が高いローレンツ力を利用した制御性の良い磁気浮上装置を実現することができる。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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