出願番号 |
特願2006-133123 |
出願日 |
2006/5/11 |
出願人 |
国立大学法人富山大学 |
公開番号 |
特開2007-302952 |
公開日 |
2007/11/22 |
登録番号 |
特許第4876249号 |
特許権者 |
国立大学法人富山大学 |
発明の名称 |
Al−Mg−Ge系のアルミニウム基合金及びそれを用いたアルミニウム合金材 |
技術分野 |
金属材料 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
Al−Mg−Ge系のアルミニウム基合金及びそれを用いたアルミニウム合金材 |
目的 |
高温硬度及び高温強度が高く、最高硬度の温度安定性及び時効硬化速度性に優れるアルミニウム基合金及び合金材を提供する。 |
効果 |
人工時効温度又は焼付け塗装温度が高くても十分な強度が、従来よりも短時間で得られる。これにより仮に熱処理条件に差が生じても硬さ、強度、伸びという材料の信頼性のばらつきを低減できる。 |
技術概要
 |
Mg:0.2〜1.0at%、Ge:0.1〜0.5at%含有し、時効硬化速度性及び高温強度に優れているアルミニウム基合金である。好ましくは、Mg:0.4〜0.8at%、Ge:0.2〜0.4at%含有する。さらに、Mn:0.01〜0.1at%含有している。アルミニウム合金材中に1.0〜1.4mass%のMg↓2Ge析出相が出現するように時効処理する。Geがβ’を構成するSiと完全に置換してβ’−Mg↓2Ge相となる場合の結晶格子の推定図を図に示す。( )で示した値がSiの場合であり、太字で示した値がGeに置換した場合の予想値である。c軸(0.405nm)が変化しないとするとa軸が約0.002nm拡張し、結晶格子が約0.023nm↑3拡張することになる。その結果、アルミ母相{100}面とβ’相の{1120}面の格子ミスフィットは−13.33%から−12.59%へと改善される。またアルミ母相{200}面とβ’相の{3300}面の格子ミスフィットは0.5%で変化しない。アルミ母相との整合性が改善されることから、従来は硬化に寄与しない粗大な析出物が、十分硬化に寄与するものとなり、高温側での硬さ改善に寄与できる。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
|
特許権実施許諾 |
【可】
|