ホルムアルデヒドの測定方法

開放特許情報番号
L2010006061
開放特許情報登録日
2010/11/26
最新更新日
2011/7/29

基本情報

出願番号 特願2006-042850
出願日 2006/2/20
出願人 国立大学法人富山大学
公開番号 特開2007-218866
公開日 2007/8/30
登録番号 特許第4769940号
特許権者 国立大学法人富山大学
発明の名称 ホルムアルデヒドの測定方法
技術分野 生活・文化、化学・薬品
機能 検査・検出
適用製品 ホルムアルデヒドの測定システム
目的 様々な場所で簡単に実施可能で、しかも費用や時間を抑制でき、さらに精度が高く客観性にも優れている、例えば水道水などに含有しているホルムアルデヒドの測定方法を提供する。
効果 初期処理の後、陰イオン性有機化合物を添加することで、いずれも疎水性のある黄色イオン会合体と青色イオン会合体とが生成され、この両イオン会合体は、メンブランフィルターによって効率よく捕捉できるため、濾過による濃縮で鮮明な色彩を得ることが可能になる。しかもこの色彩は、ホルムアルデヒドについて水道水質基準で規定されている0.08mg/Lといった基準値の付近において、黄色・黄緑色・緑色・青緑色・青色と、濃度に応じて大きく変化していく。そのため標準色列表との比較が容易である。
技術概要
ホルムアルデヒドの測定方法は、試料水に3−メチル−2−ベンゾチアゾロンヒドラゾン(MBTH)を添加してアジンを生成した後、試料水に塩化第二鉄などの酸化剤を添加して、陽イオンである酸化型MBTHと、この酸化型MBTHの一部とアジンとが化合して青色陽イオン色素と、が生成される初期工程を実施する。その後、テトラフェニルホウ酸ナトリウムなど、試料水中で陰イオンになる有機化合物を添加して、疎水性相互作用により、酸化型MBTHを黄色を帯びた黄色イオン会合体に、青色陽イオン色素を青色を帯びた青色イオン会合体に、それぞれ変化させる。この両イオン会合体は、疎水性があり試料水中に浮遊するため、メンブランフィルター3で容易に濾過することが可能で、このメンブランフィルター3に定着した色彩によって濃度の判定を実施する。図1は工程を時系列で示している図である。図2は反応と各物質の化学式を示している図である。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【改善】
改善効果1 従来の濃淡の違いを利用した方法に比べて、測定者の主観による差が発生しない他、周辺の光にも影響を受けにくい。また測定に際しては、定量の試料水を確保した後、三種類の試薬を順に添加して濾過を行うだけよく、マニュアルや小分けされた試薬などを用意するだけで、専門知識を有しない場合でも比較的簡単に実施できる。さらに特別な装置や危険性のある薬品を使用しないため、費用を抑制でき実施場所の制約もない。しかも本発明は三十分程度で全てが終了するため、従来に比べて大幅な時間短縮も可能である。
改善効果2 メンブランフィルターとして、硝酸セルロースを主原料とするセルロース混合エステル製で親水性のある素材を利用することで、イオン会合体を効率よく回収でき、しかも色ムラも発生しない。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
Copyright © 2020 INPIT