生体アミンの分析方法

開放特許情報番号
L2010006057
開放特許情報登録日
2010/11/26
最新更新日
2020/8/12

基本情報

出願番号 特願2005-100415
出願日 2005/3/31
出願人 国立大学法人富山大学
公開番号 特開2006-280201
公開日 2006/10/19
登録番号 特許第4665165号
特許権者 国立大学法人富山大学
発明の名称 生体アミンの分析方法
技術分野 生活・文化
機能 検査・検出
適用製品 生体アミンの分析システム
目的 従来難しかった生体アミンのリアルタイム(その場)分析と高感度化を実現することができる、高感度であり、かつ応答性に優れた生体アミンの分析方法を提供する。
効果 HPLC分析など既存の生体アミンの分析法に比べて分離操作を要せず、極めて簡単に、しかも高感度に生体アミンの計測ができる。特に、生体アミンの代表であるドーパミンの未処理での簡便計測を実現でき、ドーパミンを10nMという高感度で計測できる。この分析方法の感度は、従来法より2桁程度良い。この方法を用いることで、被験物質の細胞に対する影響を試験することもできる。
技術概要
生体アミンの分析方法は、生体アミンにアミンオキシダーゼを作用させ、生成した過酸化水素を化学発光法により検出することを含む。生体アミンとは、生体に含まれる各種のアミン化合物を意味し、より具体的には、カテコールアミンおよびインドールアミンを挙げることができる。さらに、カテコールアミンとして、ドーパミン、ノルアドレナリンおよびアドレナリンを挙げることができる。また、インドールアミンとしては、例えば、セロトニン、メラトニン等を挙げることができる。この方法では、アミンオキシダーゼは、生体アミンを含有する試料にそのまま作用させることができる。あるいは、試料から放出される生体アミンにアミンオキシダーゼを作用させることもできる。生体アミンを含有する試料は、特に前処理することなく、アミンオキシダーゼの作用に供することができるが、例えば、試料に粉砕、破壊、薬物投与、酵素(リゾチーム等)投与、界面活性剤投与、加熱、光(電磁波)照射、超音波照射、磁場照射等の前処理を施した後にアミンオキシダーゼの作用に供することもできる。図1はドーパミンの酵素発光検出法の原理およびドーパミンの発光検出パターン、図2はドーパミンの検量線を示す。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【改善】
改善効果1 この方法は、これからの脳神経科学をはじめとするライフサイエンス研究に役立つと期待される。今後、単一細胞レベルでの作用薬物のスクリーニングや細胞応答に及ぼす薬品、食品添加物、環境汚染物質等様々な化学物質の影響評価を行う細胞チップに新規に応用できる。
アピール内容 本発明の方法によれば、血液中、尿中、および脳などの組織液中の生体アミンを分離操作に付することなく、しかも高感度に計測することが可能である。したがって、ライフサイエンス研究および医療計測、あるいは農・水産物などの食品分析等に極めて役立つと期待される。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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