出願番号 |
特願2010-165560 |
出願日 |
2010/7/23 |
出願人 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
公開番号 |
特開2011-074485 |
公開日 |
2011/4/14 |
登録番号 |
特許第5866690号 |
特許権者 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
発明の名称 |
球状ナノ粒子の製造方法及び同製造方法によって得られた球状ナノ粒子 |
技術分野 |
無機材料、金属材料 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
球状ナノ粒子、分散安定性の優れたナノ粒子、球状ナノ粒子の製造方法 |
目的 |
球状ナノ粒子は凝集が進行しにくく安定な分散性が得られることから、特に、バイオや医療の分野等で、ナノ粒子応用を考える上で、極めて有効な材料と期待される。ところが、従来、各種の球状ナノ粒子の製造方法が知られているが、適用できる系が限定される、コストが高くつき極めて特殊な用途に限定される、大がかりな仕組みが必要となる等、それぞれに問題点を有する。そこで、ゴツゴツした不定形で観察されることが多いナノ粒子を原料として使用し、安価に球状のナノ粒子を製造する技術を提供する。 |
効果 |
この方法は、制御が容易で、大がかりな装置も必要とせず、真球性やサイズの制御性の高いプロセス技術であり、10〜1000nmの大きさの均一な球状ナノ粒子を容易に製造できる。更に、炭化物やホウ化物などの従来適当なナノ粒子作製法がなかった物質にも適用可能であり、材料選択に関する汎用性にも優れている。 |
技術概要
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この球状ナノ粒子の製造方法は、液相中に1〜1000nmの大きさの原料粒子を分散させ、この液相中の原料粒子に1レーザーパルスあたり0.5J/cm↑2以下のレーザー光を照射して、原料粒子を一旦溶融かつ融合させ、その後液相中で急冷することにより10〜1000nmの大きさの球状ナノ粒子を製造する、あるいは、液相中に分散させた1〜1000nmの大きさの金属酸化物粒子に還元反応を起こさせて、これにより金属球状ナノ粒子若しくは還元球状ナノ粒子またはこれらの複合構造の粒子を生成させることからなる。レーザー照射光の波長、照射エネルギー、あるいはパルス幅を変化させることにより、生成球状ナノ粒子のサイズあるいは組成が制御できる。また、原料粒子を分散させる液相として、水系の溶媒又は有機溶媒が用いられ、液相種を相違させることで、生成球状粒子のサイズあるいは組成を制御できる。図は、エタノール中に分散させた原料Fe/Fe↓3O↓4ナノ粒子(サイズ:70nm)へのレーザー照射による変化を示す図である。照射前はFe↓3O↓4で被覆されたFe粒子で、レーザー光照射で、球状粒子が非常に効率よく生成する。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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