技術概要 |
表面にチオール基が導入された炭素担体にチオール基を介して金属微粒子を担持させる触媒の製造方法は、炭素担体に酸化処理を施した後、炭素担体の表面をハロゲン化させ、ハロゲン化された炭素担体の表面をチオール化させた後、金属微粒子を担持させる。ハロゲン化剤を用いて炭素担体をハロゲン化させる。ハロゲン化剤は、塩化チオニル、塩化アルミニウムまたは塩化水銀である。チオール化剤を用いてハロゲン化された炭素担体の表面をチオール化させる。チオール化剤は、炭素数1〜12のアミノアルカンチオール、炭素数1〜12のメルカプトアルコール、アミノチオフェノールまたはメルカプトフェノールである。チオール化された炭素担体と、金属微粒子を構成する金属の金属前駆体とを接触させた後、還元剤で還元させる。チオール基が導入された炭素担体にチオール基を介して金属微粒子を担持させた後、さらに、炭素担体に存在しているチオール基を除去する。炭素担体の具体例は、カーボンナノ繊維、カーボンブラック、活性炭等である。この触媒は、その表面で金属微粒子が高分散状態で存在しているので、例えば、燃料電池の触媒電極やキャパシター・二次電池の複合電極などに好適に使用できる。 |