出願番号 |
特願2007-542322 |
出願日 |
2006/10/18 |
出願人 |
国立大学法人九州大学 |
公開番号 |
WO2007/049487 |
公開日 |
2007/5/3 |
登録番号 |
特許第4491616号 |
特許権者 |
国立大学法人九州大学 |
発明の名称 |
ラマン分光分析に用いる分析用基板及び分析用基板組合体 |
技術分野 |
電気・電子 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
環境、食料或いは医療分野、河川、農地、飲料水、工業排水中の残留農薬・環境ホルモン、有害成分の迅速な検出、生体内のたんぱく質・ペプチド・菌の検出、大気中の有害成分の分析、試料内の物質を高感度に分析 |
目的 |
一回の測定で一度しかSERSは発生せず、理論的な検出限界に拘束されていた。また、基板に付着させる金属の種類の違いにより、増強を起こす化学物質が異なることが報告されており、水溶液中の多成分の同時検出が困難であるという問題点があった。この技術はこれらの問題を解決したラマン分光分析に用いる分析用基板及び分析用基板組合体の提供。 |
効果 |
レーザ光の透過による複数回のSERS測定が可能で、SERS測定以上の増強度が得られる。また、基板数の増減により増強程度の制御が可能であり、複数の異種金属膜基板を組み合わせることによる多成分検出が可能である点が、既存技術に対して優位である。 |
技術概要
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本技術は、通常のSERS(表面増強ラマン分析法)を応用し、ナノオーダーの金粒子を蒸着によりガラス基板上に形成する際に、部分的にナノオーダーの間隔で狭く配置し、他の部分はマイクロオーダーの間隔で広く配置した複数の基板を平行に配置し、レーザ光を通過させながら、更に反射光を検出することにより、多重に近接場も用い、SERS測定を行う方法を開発した。本手法の特長は、単一のレーザ光を平行に配置した複数の基板に透過させることにより、複数回のSERS測定が同時に可能となることである。これに加えて、一定容量の溶液中に複数の基板を配置することによる、発光現象やラマン散乱光との共鳴による増強も考えられる。また、複数の基板を用いる場合には、測定分子が基板に吸着する機会が増加するため、増強、感度は基板の枚数に単純に比例する以上に増加する。本技術では、ラマン分光分析に用いる分析用基板であって、所定の透明基板と、この透明基板の表面に不均一に付着した金属粒子とからなることを特徴とする。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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